VirtualBox 1.5.0の覚え書き
1.5.0に上げ、少し試してみた限りで気づいたことをメモ。
解消した不具合
1.4.0のときにあった- Ubuntu Feistyの起動時、1回Host+Rで再起動させないと固まる
- 仮想マシン終了後、VirtualBoxを終了させるまでに設定が開けず、仮想マシンの起動もできないことがある
- スナップショット機能を使用すると、VirtualBoxが起動できなくなる
- 最近のReactOS(0.3.3-RC1と、それ以降?)の起動時に固まる
という不具合がなくなっていて、かなり信頼性が上がった。スナップショットがまともに使えるようになったのも嬉しい。
CPUの仮想化支援機能について
VT-xやAMD-Vのサポートが実験的だったのが、GUIで指定できるようにもなっていて、実際にゲストLinuxでAMD-Vを試してみたところ、動作するときは動作するのだが00:00:28.475 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
のようなログを出して止まることもある。止まらない場合でも
00:00:20.286 HWACCM: No VMX or SVM CPU extension found. Reason VERR_SVM_ILLEGAL_EFER_MSR
のように出ているのが気になる。残念ながらまだ不安定な感じなので、無効にしておくことに。
設定としては、全体設定と各仮想マシンの2段階があり、各仮想マシンでのオン/オフ設定において、グレーのチェックが入っている状態にすると、全体設定の状態に連動するようになっていて、もちろんオン(黒のチェック)/オフ(チェック無し)を指定することもできる。グレーのチェックボックスは識別しづらいが、チェック無し/グレーチェック/黒チェックの順に変化する。
全体設定
仮想マシンごとの設定(グレーのチェックにしている状態)
スナップショットの簡単なメモ
- 動作中は「仮想マシン」メニューから、電源オフ状態ではメインウィンドウ右の「スナップショット」タブのカメラのアイコンで作成
- スナップショット作成後にハードディスクイメージに対して行った変更が仮想マシンディレクトリ(デフォルトは${HOME}/.VirtualBox/Machines/)の下の[仮想マシン名]/Snapshots/以下に保存され、以降、スナップショットを削除するまで、このスナップショットファイルの大きさがどんどん増えていき、元々のハードディスクイメージの状態は、スナップショットを削除するまで保持される
- 作成したスナップショットには名前とコメントが付けられ、どちらも後から変更できる
- スナップショットを保存した後の変更を取り消す(スナップショット保存時の状態に戻す)には、「最新の状態」を選択して、「V」が1つのアイコンをクリック
- スナップショットを削除するには、削除したい項目を選択した後で「X」の付いたアイコンをクリック
- 最新スナップショット以降の変更に加えて最後のスナップショットも消し、その前の状態まで戻すには、「V」が2つ重なったアイコンをクリック
- スナップショットを消して、元々のディスクイメージに変更を反映するには、ディスクに空きが必要
- スナップショットのさかのぼりは、新しいものから古いほうへ順に1つずつスナップショットを消していく形で、いきなり一番古いスナップショットの状態にしたり、その後最新の状態に飛んだりはできない(そういうことをしたいのなら、ディスクイメージを状態ごとにコピーして保存しておくしかない?)
といったところ。