音飛びに強く、音声放送などの録音にも役立つ録音ツール
JACK Timemachine(以下「Timemachine」・http://plugin.org.uk/timemachine/)は、録音ボタンを押した10秒前の部分からファイルに書き出す簡易レコーダ。JACK Audio Connection Kitを使用する。バージョン0.3.1からLASHにも対応している。
関連記事:
リアルタイムでスピーカ/ヘッドホンから聞こえる音声が途切れても、保存したファイルを再生すると音は飛ばずに記録される*1。
わざと、数秒に一度音が飛ぶ状態を作って*2Timemachineへポート接続を行い、1分余りの時間で録音を試してみたが、再生すると、全く音飛びがしなかった。
音飛びに強いのも大きいが、録音を開始したいと思ったときでは遅いケース(音声放送の再生中など)でも使えそう。
使い方の流れ
保存形式について
既定ではWave64(64bit)形式での保存となるが、対応ソフトは多くないため、保存ファイルのサイズが2GiBを越えることがなければ通常のWAVE形式で保存するのがよさそう。
$ timemachine -f wav
と起動することで、WAVE形式で書き出せる(バージョン0.3系から)。
(2008/9/12)下はTimemachineをWAVE形式で保存する.desktopファイルの例。Exec行は、出力ファイルの保存先ディレクトリに合わせて書き換える。
[任意]ファイル名: ~/.local/share/applications/timemachine-wave.desktop
[Desktop Entry] Encoding=UTF-8 Name=JACK Timemachine (WAVE) Comment=Audio recorder which can start recording from 10 seconds ago (WAVE mode) Comment[ja]=10秒前から録音できる録音ソフト (WAVEモード) Exec=sh -c 'cd [WAVファイルを保存するディレクトリ] && timemachine -f wav' Icon=/usr/share/timemachine/pixmaps/timemachine-icon.png Terminal=false Type=Application StartupNotify=true Categories=Application;GTK;AudioVideo;Audio;Record;
(2010/4/14)WAVEに関する表記を微調整
使用したバージョン:
- JACK Timemachine 0.3.0, 0.3.1