Compiz Fusionの覚え書き(2008/2/23現在)の続き
「Compiz Fusionの覚え書き(2008/2/23現在)」の続き。
2008/2/23に取得したgit版について扱う。CCSMのバージョン表記は0.6.99、「compiz --version」の結果は「compiz 0.7.1」。
キー操作について書いてある部分はは既定のもので、全て好みの操作に変更できる。また、新しい機能として扱っている部分の中には、Compiz Fusion 0.6.0の時点で使用できるものが含まれている可能性もある。
シェルフ
ウィンドウのサイズを変更することなく、画面上の表示を縮小することができる。縮小したウィンドウは、ズームをしても元のサイズまでは粗くならないで表示される。Super+Lは2段階縮んだ後で元のサイズに戻る。
Super+Pは3段階縮んだ後で元のサイズに戻る。
ウィンドウルールの設定で対象ウィンドウの情報を取得可能
CCSMのウィンドウルールを指定する入力欄の横に付いている「+」(追加)ボタンで、ウィンドウ情報をその場で取り込めるようになり、「取得」ボタンを押して対象ウィンドウをクリックすると、値の欄に情報が入力される。確定すると
http://wiki.compiz.org/WindowMatching
の書式で設定文字列が書き込まれる。
(2014/10/3)URLを修正
条件を追加するには続けて「+」を押して情報取得し、論理演算子を指定して確定する。手入力でも指定は可能なので、複雑な条件の場合は手動というように使い分けるとよいかも。
「CompizConfig Settings Managerのウィンドウ指定に使用する情報を簡単に取得・コピーする」の方法で取得する必要はなくなったが、指定書式自体は変わっていないため、これを使用しても情報は取得できる。
操作割り当てのインターフェースについて
2007/9/12に試したときのものと同じ形。画像は当時のものを再利用した。画像の一番左のアイコンは操作の種類(画面の端/キーボード/マウス)を示していて、右にある3つのボタンは、左から順に「グラフィカルに指定」「文字列編集で指定」「既定に戻す」機能を持つ。
画面の端の指定はこれと同じ形。
キーの組み合わせの指定もこれと同じだが、現在は日本語メッセージが出ている。
既定のキー割り当ての衝突について
キー割り当ての変更確定時に、すでにその組み合わせが使用されているかどうかのチェックが行われ、衝突があれば確認をしてくる。しかし、異なるプラグイン間で既定のキー割り当てが衝突しているところが幾つかあり、そのままでは動作しない場合がある。変だと思ったら別のキーに割り当てるとよいかも。
- 「デスクトップのズーム機能強化版」(Enhanced Zoom Desktop)の「ズーム域の移動」にある「ズーム域ロックのオンオフ」と「シェルフ」の「割り当て」にある「縮尺のオンオフ」がSuper+Lで衝突
- 「Maximunize」の「割り当て」にある「Trigger maximunize」と「Magnifier」の「割り当て」にある「開始」と「ネガ表示」の「画面のネガ表示のオンオフ」がSuper+Mで衝突
その他の追加・変更点
- 実用性はあまりないかもしれないが、Berylのときにあった、キューブ回転時*1にウィンドウを重なりに応じて浮き上がらせて3D表示するプラグイン「3D ウィンドウ」が復活した。ズームプラグインでズームすることもできる。
- Berylのときのように、キューブ回転時に底面へのスナップができる*2ようになっている。
- 「ウィンドウ・マネジメント」の「Maximumize」は、他のウィンドウと重なっていない状態で割り当てキーを押すことで、他のウィンドウと重ならない範囲で可能な限りウィンドウを大きくする。最大化ではないため、「最大化の解除」をして元のサイズに戻すということはできない。
- 「ユーティリティ」の「エラー通知」は、libnotifyのポップアップ通知でCompiz Fusion内で起こるエラーや警告などのイベントに関する情報を表示することができる。
- KDE向けらしき「Login/Logout」プラグインというものがあるが、
KDEは使用していないため、どのようになるのかは分からない。(2008/3/5)ログイン/ログアウト時に少しずつ彩度や明度を変更する効果がある。 - 「Session Management」が追加された。
関連URL:
- http://wiki.compiz.org/WindowMatching - ウィンドウのルール指定について