試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Compiz Fusionの覚え書き(2008/2/23現在)

2008/2/23に取得したgit版について扱う。CCSM*1のバージョン表記は0.6.99、「compiz --version」の結果は「compiz 0.7.1」となっていて、Compizウィンドウマネージャ(コア部分)のみバージョンが上がっている。
xorg.freedesktop.org/archive/individual/app/
には開発版リリースの0.7.0(Compizコアのみ)も出ている。
以下、キーの操作について書いてあるところがあるが、これらは既定のもので、全て好みの操作に変更できる。また、新しい機能として扱っている部分の中には、Compiz Fusion 0.6.0の時点で使用できるものが含まれている可能性もある。

  1. アクセシビリティプラグインの追加
    1. マウス位置の強調表示
    2. 部分的に拡大
    3. 明度と彩度
    4. カラーフィルタについて

アクセシビリティプラグインの追加

Compiz Fusionを使用することの大きな利点の1つがアクセシビリティ機能で、画面を見やすくする色々な機能があるのだが、更に追加されたものがある。

マウス位置の強調表示
「Show mouse」というプラグインを有効にして、「開始」に割り当てられたキー(既定ではSuper+K)を押すと、マウスポインタの周辺に星が現れて反時計回りに回転する。もう一度キーを押すと消える。以下の画像は全て黒い背景を用意してキャプチャしている。

既定では3つの黄色い星が回転するが、星の表示に関しては設定で色々と変更できる。

「Randomly Colored Particles」にチェックすると、ランダムな色になる。
なお、マウス位置の強調表示と直接関係はないが、「炎の描画」プラグインでもランダムな色の表示ができ、色の出方も同様。「ランダムな色」の表示の比較として、適当に点を打つように描いてキャプチャした。

部分的に拡大
「Magnifier」というプラグインで、画面の一部分を虫眼鏡のように拡大することができる。3つの種類があり、「簡素」では四角い範囲が拡大され、「Image overlay」では虫眼鏡の画像のレンズ部分が拡大される。もう1つが、マウスカーソル付近を盛り上がらせる「Fisheye」(色々なものを盛り上がらせて遊ぶとおもしろいかも)。これらは「一般」タブの「Mode」で切り替える。

簡素(シンプル)

Image overlay

Fisheye
実際に使ってみると拡大の範囲が狭い気もするため、簡素モードで幅と高さを上げて使うとよいかもしれない。
以下はその他の覚え書き。

  • Super+Mで、「一段階だけズーム/ズームを切る」の切り替えができる。Shift+Super+ホイール上下で多段ズームイン/アウトもできる。
  • 「Fisheye」では「Radius」を上げると範囲が広がる。

(2014/10/3)一部記述を調整

明度と彩度
Shift+Alt+ホイールで明度、Ctrl+Alt+ホイールで彩度をいじれる他、ウィンドウのルールによる明度/彩度の指定もできる。

カラーフィルタについて
以前のバージョンにもある。これは単一ウィンドウもしくは全ウィンドウに対しての視覚フィルタをかけるもので、幾つかのフィルタがある。

  • Ctrl+Super+S:フィルタの切り替え(登録されているフィルタリストから順番に切り替わる)
  • Super+D:全ウィンドウにフィルタをかける
  • Super+F:フォーカスされたウィンドウにフィルタをかける

ネガ反転表示をするには「negative」系のフィルタを適用する方法と「ネガ表示」という別の(ネガ専用)プラグインを使用する方法がある。

*1:CompizConfig Settings ManagerというGUI設定ツール