試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Compiz Fusion(0.6.0)の覚え書きの追加

2008/2/10の時点では、バージョン0.6.0の後の正式リリースはまだない。

  1. 作業効率を上げるための設定の追加
    1. Enhanced Zoom
    2. アプリケーションスイッチャ
    3. 配置
    4. ウィンドウのサイズ変更
  2. mplayerplug-inで再生領域が真っ黒になる場合
  3. スクリーンショットプラグインの使い方について
  4. キューブの背景
  5. Inotifyプラグイン

作業効率を上げるための設定の追加

Enhanced Zoom
「アニメーション」タブの「速度」を40から45ぐらいにするとズームが速くなるが、上げすぎても使いづらいので注意。
その下の「時間間隔」は、短くしたほうがズーム後の跳ね返り(?)がなくなって使いやすい気がする。わざと50まで上げて跳ね返りをさせて遊ぶのも、それはそれで面白い気はする。

アプリケーションスイッチャ
「General」タブの「速度」を少し(2から3ぐらいへ)上げると速くなるような気がしなくもないが、あまり変わらないような気もする。

配置
キーボード操作でウィンドウの移動ができるプラグインで、初期設定で、Superを押しながらテンキーの矢印キーで、(フォーカスされている)ウィンドウの位置を
7:左上8:上9:右上
4:左5:真ん中6:右
1:左下2:下3:右下
に合わせることができるのだが、「アニメーション」タブの「速度」を10以上にすると移動がかなり速くなる。最大(50)にしてしまってもよさそう。

ウィンドウのサイズ変更
「General」タブの「Default Resize Mode」を「Rectangle」もしくは「Outline」にすると、ウィンドウのサイズ変更時の動作が軽くなる。おすすめは「Rectangle」で、Video Playback + パッチ済みMPlayerを使用する際など、例外的に通常の(ウィンドウの中身を表示しながらの)サイズ変更を行うような設定*1もできる。

mplayerplug-inで再生領域が真っ黒になる場合

mplayerplug-in(http://mplayerplug-in.sourceforge.net/)というプラグインを使用することで、(Mozilla系)Webブラウザ上でMPlayerを使用して各種動画や音声の再生を行える*2ようになり、動画ファイルの保存も右クリックメニューから簡単にできて便利。
パッケージはGentooで「mplayerplug-in」、Debian/Ubuntuでは「mozilla-mplayer」という名前で用意されているため、インストールは楽にできる。
Compiz Fusionを使用しているときに限り、このmplayerplug-inで動画を再生しているとビデオの再生領域が真っ黒になってしまうことがあり、これはビデオ出力を「gl」にすると正常に表示された。この現象は環境による可能性もある(手元のカードはNVIDIA GeForce 7300 LE)。
設定の変更は右クリックメニューから設定ダイアログでも変更できるが、ファイルとしては[ホームディレクトリ]/.mplayer/mplayerplug-in.conf

vo=gl

が書かれていればOK(「vo=gl2」でもよい)。動作テストは
http://fredrik.hubbe.net/plugger/test.html
でもできる(「Video」の中から選択)。
(2008/2/26)stage6は2008年2月28日で閉鎖になるため、見出しから外した。

スクリーンショットプラグインの使い方について

Super+左クリック*3をしてから何かをするのではなく、Super+左ドラッグした範囲(半透明に表示される)が取り込まれ、

  • 「Directoty」にホームからの相対パス(デフォルトはDesktop/)もしくは(別の場所の)絶対パスを書くことで、保存先を指定/変更できる。
  • 「Launch Application」に画像編集アプリケーションの実行ファイル名を書くと、保存したファイルが開かれる。「gimp-remote」を指定するのが良さそう。

この方法で保存したファイルを加工して別名で保存した場合でも、元の(取り込んだ)ファイルは後で消さないといけないのが少し面倒だが、tmpfs上のディレクトリに置くなど、対応が全くできないというわけでもない。
なお、自動で消そうとして下のようなシェルスクリプトを作成したが

#! /bin/sh
gimp-remote $1
rm $1 -f

ファイルが開けない(保存もされていない)ため失敗。

キューブの背景

「デスクトップキューブ」プラグインの「Appearance」タブにある「Background Images」というリストに画像ファイルの場所を登録すると、キューブの側面に別々の画像が表示できるのだが、現状では「デスクトップ」がデスクトップ環境のデスクトップマネージャが管理しているため、見ることはできない。*4Xfce4上ではデスクトップの設定で「Xfceにデスクトップを管理させる」のチェックを外すことで背景は見られるようになるのだが、右クリックしてもメニューは出ず、デスクトップ上のアイコンも使用できなくなってしまう。今後、デスクトップ環境側の対応により改善される?

Inotifyプラグイン

http://en.wikipedia.org/wiki/Compiz
などを見る限り、ユーザが普通に使用している分には、有効にする意味はなさそうな気がする。

使用したバージョン:

  • Compiz Fusion 0.6.0
  • The GIMP 2.4.2
  • MPlayer 1.0_rc2_p24929-r3
  • mplayerplug-in 3.35
  • xfdesktop 4.4.2(Xfce 4.4.2)

*1:「Normal Resize Windows」に「(name=xv) & (class=MPlayer)」を入力する

*2:mozpluggerと併用する場合、「mozpluggerプラグインを使ってMozilla系ブラウザで色々な形式のファイルを開く」の「mplayerplug-inとの衝突」も参照

*3:既定の設定におけるキー割り当て

*4:ログアウト時に少しだけ見えることはある