Gentoo Linux上のKDE4のベースパッケージ追加メモ
「Gentoo LinuxでKDE4を最小限構成でインストールする」で入れたパッケージだけでは不便なところもあったため、基本的なパッケージを幾つか追加したときの覚え書き。
Dolphin(ファイルマネージャ)
これを入れる前は、GNOMEのファイルマネージャNautilusが一部で使われていたが、インストール後、Dolphinが使用されるようになった。[ebuild N ] kde-base/libkonq-4.0.1 USE="-debug -test" [ebuild N ] kde-base/nepomuk-4.0.1 USE="-debug" [ebuild N ] kde-base/dolphin-4.0.1 USE="semantic-desktop -debug -htmlhandbook"
kscreensaver
KDE向けのスクリーンセーバ。[ebuild N ] kde-base/kdebase-pam-7 [ebuild N ] kde-base/kscreensaver-4.0.1 USE="opengl pam -debug"
「kdebase-pam」は/etc/pam.d/以下に幾つかのファイルを配置するだけで、マスクもされていない。
これだけではスクリーンセーバ(のデータ)が1つも入っていない状態のため、「kdeartwork-kscreensaver」を追加する。
[ebuild N ] kde-base/kdeartwork-kscreensaver-4.0.1 USE="opengl xscreensaver -debug"
kcontrol
既定のWebブラウザなどの設定ツールが追加される。[ebuild N ] www-misc/htdig-3.2.0_beta6-r3 USE="ssl" [ebuild N ] kde-base/khotkeys-4.0.1 USE="-debug" [ebuild N ] kde-base/khelpcenter-4.0.1 USE="-debug -htmlhandbook" [ebuild N ] kde-base/kcontrol-4.0.1 USE="logitech-mouse opengl ssl -debug -htmlhandbook -ieee1394"
以前は大規模な設定ツールがあったのだが、それらしきものはこのパッケージにはないようだ。各種設定は「KDE システム設定」(コマンド名はsystemsettingsで、パッケージ名も同じ名前)を使用して行う。
パッケージ「kcontrol」の構成ファイルは以下となった。
$ qlist -e kcontrol /usr/kde/4.0/etc/xdg/menus/kde-information.menu /usr/kde/4.0/share/desktop-directories/kde-information.directory /usr/kde/4.0/share/apps/kcm_componentchooser/kcm_terminal.desktop /usr/kde/4.0/share/apps/kcm_componentchooser/kcm_browser.desktop /usr/kde/4.0/share/apps/kcm_componentchooser/kcm_kemail.desktop /usr/kde/4.0/share/apps/kcmlocale/pics/background.png /usr/kde/4.0/share/locale/en_US/entry.desktop /usr/kde/4.0/share/kde4/services/smbstatus.desktop /usr/kde/4.0/share/kde4/services/ioslaveinfo.desktop /usr/kde/4.0/share/kde4/services/kcm_kdnssd.desktop /usr/kde/4.0/share/kde4/services/componentchooser.desktop /usr/kde/4.0/share/kde4/services/kcmnotify.desktop /usr/kde/4.0/share/kde4/services/kcmkded.desktop /usr/kde/4.0/share/kde4/services/language.desktop /usr/kde/4.0/share/kde4/services/icons.desktop /usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_icons.so /usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_locale.so /usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_kded.so /usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_knotify.so /usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_componentchooser.so /usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_kdnssd.so /usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_ioslaveinfo.so /usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_samba.so
途中で入るヘルプセンター(khelpcenter)は、HTMLヘルプ(マニュアル)を見るためのもの*1で、ホットキー(khotkeys)はマウスジェスチャなどの機能のようだ。
kdm
XDMやGDM同様、KDMもグラフィカルなログイン画面を提供する「ディスプレイマネージャ」という類のソフトウェアで、ログインするのにこれを使用していない場合でも、画面のロックをするためにはこれをインストールしなくてはならないことが分かった。[ebuild N ] kde-base/kcheckpass-4.0.1 USE="pam" [ebuild U ] x11-apps/xinit-1.0.5-r2 [1.0.5-r1] USE="hal pam -debug -minimal" [ebuild N ] kde-base/kdepasswd-4.0.1 USE="-debug" [ebuild N ] kde-base/kdm-4.0.1 USE="pam -debug -htmlhandbook -kerberos"
「kdepasswd」までを入れた状態でも、KDMが無いとダメだった。
これを入れる前にロックをしようとすると
「セッションロックの解除が不可能なので、セッションをロックしません: 適切な greeter プラグインが設定されていません。」となり、ロックができない。
KDMのインストール後にはロックができるようになり、設定されているスクリーンセーバが動作する。
参考URL:
Klipper
KDEを使用するならこのクリップボードマネージャが便利。[ebuild N ] kde-base/klipper-4.0.1 USE="-debug -htmlhandbook"
特定の作業に必要なプログラム
kfind
ファイルの検索を行うGUIツールで、Dolphinからファイル検索を開くときに必要。単独でkfindを起動しても動作する。[ebuild N ] kde-base/kfind-4.0.1 USE="-debug -htmlhandbook"
kcmshell4
KDEシステム設定の「外観-外観-テーママネージャ」で「テーマをカスタマイズ」するときに要求されたが、入れた後は「この設定モジュールは KDE システム設定 で既に開かれています。」となってしまった。[ebuild N ] kde-base/kcmshell-4.0.1 USE="-debug"
機能としては、設定モジュールを単独で起動するもののようだ。
$ kcmshell4 fonts
でフォント設定を直接開くことができたりする。
その他
これ以外にもまだベースパッケージは存在するが、今回は入れていない。設定ツールの項目
KDE システム設定(systemsettings)の設定項目がどのような状態になっているかを貼っておく。最小限インストール時
全般
詳細
追加後
全般
詳細
使用したバージョン:
- KDE 4.0.1
*1:「USE=-htmlhandbook」を指定しているため、表示されないヘルプも多い