試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Gentoo Linux上のKDE4のベースパッケージ追加メモ

Gentoo LinuxでKDE4を最小限構成でインストールする」で入れたパッケージだけでは不便なところもあったため、基本的なパッケージを幾つか追加したときの覚え書き。

  1. Dolphin(ファイルマネージャ)
  2. kscreensaver
  3. kcontrol
  4. kdm
  5. Klipper
  6. 特定の作業に必要なプログラム
    1. kfind
    2. kcmshell4
  7. その他
  8. 設定ツールの項目
    1. 最小限インストール時
    2. 追加後

Dolphin(ファイルマネージャ)

これを入れる前は、GNOMEのファイルマネージャNautilusが一部で使われていたが、インストール後、Dolphinが使用されるようになった。

[ebuild  N    ] kde-base/libkonq-4.0.1  USE="-debug -test"
[ebuild  N    ] kde-base/nepomuk-4.0.1  USE="-debug"
[ebuild  N    ] kde-base/dolphin-4.0.1  USE="semantic-desktop -debug -htmlhandbook"

kscreensaver

KDE向けのスクリーンセーバ。

[ebuild  N    ] kde-base/kdebase-pam-7
[ebuild  N    ] kde-base/kscreensaver-4.0.1  USE="opengl pam -debug"

「kdebase-pam」は/etc/pam.d/以下に幾つかのファイルを配置するだけで、マスクもされていない。
これだけではスクリーンセーバ(のデータ)が1つも入っていない状態のため、「kdeartwork-kscreensaver」を追加する。

[ebuild  N    ] kde-base/kdeartwork-kscreensaver-4.0.1  USE="opengl xscreensaver -debug"

kcontrol

既定のWebブラウザなどの設定ツールが追加される。

[ebuild  N    ] www-misc/htdig-3.2.0_beta6-r3  USE="ssl"
[ebuild  N    ] kde-base/khotkeys-4.0.1  USE="-debug"
[ebuild  N    ] kde-base/khelpcenter-4.0.1  USE="-debug -htmlhandbook"
[ebuild  N    ] kde-base/kcontrol-4.0.1  USE="logitech-mouse opengl ssl -debug -htmlhandbook -ieee1394"

以前は大規模な設定ツールがあったのだが、それらしきものはこのパッケージにはないようだ。各種設定は「KDE システム設定」(コマンド名はsystemsettingsで、パッケージ名も同じ名前)を使用して行う。
パッケージ「kcontrol」の構成ファイルは以下となった。

$ qlist -e kcontrol
/usr/kde/4.0/etc/xdg/menus/kde-information.menu
/usr/kde/4.0/share/desktop-directories/kde-information.directory
/usr/kde/4.0/share/apps/kcm_componentchooser/kcm_terminal.desktop
/usr/kde/4.0/share/apps/kcm_componentchooser/kcm_browser.desktop
/usr/kde/4.0/share/apps/kcm_componentchooser/kcm_kemail.desktop
/usr/kde/4.0/share/apps/kcmlocale/pics/background.png
/usr/kde/4.0/share/locale/en_US/entry.desktop
/usr/kde/4.0/share/kde4/services/smbstatus.desktop
/usr/kde/4.0/share/kde4/services/ioslaveinfo.desktop
/usr/kde/4.0/share/kde4/services/kcm_kdnssd.desktop
/usr/kde/4.0/share/kde4/services/componentchooser.desktop
/usr/kde/4.0/share/kde4/services/kcmnotify.desktop
/usr/kde/4.0/share/kde4/services/kcmkded.desktop
/usr/kde/4.0/share/kde4/services/language.desktop
/usr/kde/4.0/share/kde4/services/icons.desktop
/usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_icons.so
/usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_locale.so
/usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_kded.so
/usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_knotify.so
/usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_componentchooser.so
/usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_kdnssd.so
/usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_ioslaveinfo.so
/usr/kde/4.0/lib64/kde4/kcm_samba.so

途中で入るヘルプセンター(khelpcenter)は、HTMLヘルプ(マニュアル)を見るためのもの*1で、ホットキー(khotkeys)はマウスジェスチャなどの機能のようだ。

kdm

XDMGDM同様、KDMもグラフィカルなログイン画面を提供する「ディスプレイマネージャ」という類のソフトウェアで、ログインするのにこれを使用していない場合でも、画面のロックをするためにはこれをインストールしなくてはならないことが分かった。

[ebuild  N    ] kde-base/kcheckpass-4.0.1  USE="pam"
[ebuild     U ] x11-apps/xinit-1.0.5-r2 [1.0.5-r1] USE="hal pam -debug -minimal"
[ebuild  N    ] kde-base/kdepasswd-4.0.1  USE="-debug"
[ebuild  N    ] kde-base/kdm-4.0.1  USE="pam -debug -htmlhandbook -kerberos"

「kdepasswd」までを入れた状態でも、KDMが無いとダメだった。
これを入れる前にロックをしようとすると

「セッションロックの解除が不可能なので、セッションをロックしません: 適切な greeter プラグインが設定されていません。」となり、ロックができない。

KDMのインストール後にはロックができるようになり、設定されているスクリーンセーバが動作する。
参考URL:

Klipper

KDEを使用するならこのクリップボードマネージャが便利。

[ebuild  N    ] kde-base/klipper-4.0.1  USE="-debug -htmlhandbook"

特定の作業に必要なプログラム

kfind
ファイルの検索を行うGUIツールで、Dolphinからファイル検索を開くときに必要。単独でkfindを起動しても動作する。

[ebuild  N    ] kde-base/kfind-4.0.1  USE="-debug -htmlhandbook"

kcmshell4
KDEシステム設定の「外観-外観-テーママネージャ」で「テーマをカスタマイズ」するときに要求されたが、入れた後は「この設定モジュールは KDE システム設定 で既に開かれています。」となってしまった。

[ebuild  N    ] kde-base/kcmshell-4.0.1  USE="-debug"

機能としては、設定モジュールを単独で起動するもののようだ。

$ kcmshell4 fonts

でフォント設定を直接開くことができたりする。

その他

これ以外にもまだベースパッケージは存在するが、今回は入れていない。

設定ツールの項目

KDE システム設定(systemsettings)の設定項目がどのような状態になっているかを貼っておく。

最小限インストール時

全般

詳細

追加後

全般

詳細

使用したバージョン:

*1:「USE=-htmlhandbook」を指定しているため、表示されないヘルプも多い