試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Hotwire 0.710のHotwirePipeの覚え書き

Hotwire独自シェルのHotwirePipeには、バージョン0.620と比べて色々な変化があるのだが、ここでは、追加/変更されたコマンドについてを扱う。

shからsysへ

システムの外部コマンドを呼び出すshコマンドはsysに変わっている。

edit/ed

外部テキストエディタを呼ぶのではなく、簡易テキストエディタを内蔵していて、それを呼び出すようになっている。

view

内蔵エディタで、テキストファイルを読み取り専用で開く。

ssh

SSHクライアントを使用して外部にログインすることができる。バージョン0.710の時点ではシステムのsshを使用している。

sudo

sudoも組み込みコマンドになっているが、SSHと同様、バージョン0.710の時点ではシステムのsudoを使用している。

setenv

環境変数の指定にsetenvが使える。

setenv FOO=bar
sys env | filter FOO
(「FOO=bar」が出力される)

newlineとstringify

文字列でない出力を文字列に変換する。newlineは各項目の後ろに改行を付け、stringifyは付けない。

proc
proc | newline
proc | stringify

walk

現在の作業ディレクトリ以下のファイルを全て(サブディレクトリ以下のものも含めて)グラフィカルに表示する。ファイル名だけでなく、作業ディレクトリからのパス名が表示される。隠しファイルも表示されるが、ディレクトリは表示されない。実行する場所によっては固まることも。

replace

文字列置換を行う。正規表現によるパターン指定も可能。

sys echo test | replace t T
(「TesT」と表示される)
sys date | replace ^ 今は
(現在の日時の前に「今は」が付く)

selection/sel

ls/walk/procといったグラフィカル出力を行うコマンドの結果上で手動で選択したものだけを表示する。結構便利。

apply

xargsのように、あるコマンドの出力を別のコマンドの引数として使用する。

proc
(出力結果から終了したいプロセスの項目を選択する)
selection | prop pid | apply kill

で任意のプロセスをまとめて終了することができたが、

Caught <type 'exceptions.TypeError'>: 'NoneType' object is not iterable

というメッセージが出た。

その他

py-eval/py-filter/py-map/http-getといったものは未調査。

関連記事:

使用したバージョン:

  • Hotwire 0.710