試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Gnash 0.8.2とebuild、動作について

2008年3月にバージョン0.8.2が出ている。
www.gnu.org/software/gnash/release-0.8.2.txt
以前はアルファ版扱いだったが、今回からベータ版としてリリースされた。

  1. Gentoo Linuxのebuildについて
  2. Webブラウザ上の動作
    1. 負荷に関して
    2. 文字の表示
    3. バージョン情報
    4. YouTube
    5. Veoh

Gentoo Linuxebuildについて

Gentoo Linux用のebuildは公式には出ていないが、
bugs.gentoo.org/show_bug.cgi?id=212943
ebuildがある。
外部パッチと追加ヘッダファイルもあるので、上記URLからファイルをダウンロードし、ファイル名を「Filename」のところに書かれているものに合わせた上でfilesディレクトリに入れておく必要がある。

Webブラウザ上の動作

負荷に関して
AdobeFlashプラグインと比べて動作がかなり重く、改善の余地がありそう。

文字の表示
flashrave.org/anima/fade_in/index.html
などでは正常に文字が表示されているが、YouTubeのトップページの「再生中の動画...」の日本語部分が豆腐になってしまう。
サイトによっても日本語部分が豆腐になることがあるようだ。

バージョン情報

Version 8.0.99.0 installed successfully

と表示されている。

この値は設定で変更できるようだ。

YouTube
以前から再生はされるようになっているものの、Webブラウザ上のプラグインでは各種コントロールは動作しなかった(表示自体は正常にされている)。また、突然キーボード・マウスの操作が利かなくなり、画面全体が固まるということも起きてしまった(再生が終わったところで元に戻る)。
以下のスクリプトにより直接プレーヤから再生した場合、一時停止と巻き戻しは動作した。
[任意]ファイル名: gnash-youtube-20080429

#! /bin/sh

WATCH_URL="$1"
if [ $# != 1 ]; then
  echo "USAGE: $0 \"http://(jp.)youtube.com/watch?v=...\""
  exit 1
fi
SWF_ARGS=$(wget -q -O - "${WATCH_URL}" | grep "var swfArgs")
VIDEO_ID=$(echo ${SWF_ARGS} | sed -e 's@.*"video_id": "\([^"]*\)",.*@\1@')
L=$(echo ${SWF_ARGS} | sed -e 's@.*"l": \([0-9]*\),.*@\1@')
T=$(echo ${SWF_ARGS} | sed -e 's@.*"t": "\([^"]*\)",.*@\1@')
SK=$(echo ${SWF_ARGS} | sed -e 's@.*"sk": "\([^"]*\)",.*@\1@')
FLASH_VARS="video_id=${VIDEO_ID}&l=${L}&t=${T}&sk=${SK}"
wget -q -N -P /var/tmp/ http://jp.youtube.com/player2.swf
gnash -U http://jp.youtube.com -P "FlashVars=${FLASH_VARS}" /var/tmp/player2.swf

Veoh
Webブラウザプラグインとして見ようとしたところ、プレーヤの表示はされたが、動画は再生されなかった。

使用したバージョン: