試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Wine 1.1.2でのコントロールパネルについてと使用例(3D Color Changer 3000)

Wineのバージョン1.1.2では、Windowsのコントロールパネル(.cplファイル)がサポートされるようになっている。
起動方法は

(コントロールパネルの項目一覧ウィンドウを表示)
$ wine control &
(直接、コントロールパネル項目を実行)
$ wine control [ファイル名].cpl &

のようになっている。
バージョン1.1.2の時点ではアプリケーションの追加と削除用の項目(appwiz.cpl)しか用意されていないが、コントロールパネル付きのソフトウェアを使用することはできる。
ここでは、例として、配色テーマを設定することのできる3D Color Changer(バージョン3000)を扱う。

3D Color Changer 3000のインストール

(無料で使用できる)バージョン3000は、公式での入手はできないが、(改変しない条件で)再頒布可能*1とのことなので、
http://f1.aaa.livedoor.jp/~passage/
に転載されている。
これをダウンロード後、zipファイルを展開してSetup.EXEを実行すると、インストーラが起動する。
標準では

このように、コントロールパネル項目も含めてインストールされるため、特にいじることはないのだが、「スタート」メニュー項目のインストールは外してもよさそう。

コントロールパネルから起動する

インストール後、はじめ「Add/Remove Programs」のみだったコントロールパネルに「Color Settings」が追加される。

このアイコンから色設定のコントロールパネル項目として3D Color Changerを起動することができる。

レーティング

Wine レーティング: 3D Color Changer
項目
ランクSilver
Wineのバージョン1.1.2
アプリケーションのバージョン3000
未解決の不具合アプリケーション内のメニューに最小化の項目があるが、実際には最小化できない
その他メインの機能である「テーマの読み書きと編集」そのものは良好に動作する
コントロールパネル項目のインストール・動作に関しても、上に書いている通りに良好に動作する
画面上の色の抽出は、中段右のカメラのアイコンをクリック後、抽出したい場所をクリック後Escを押すことで行う

*1:ライセンスに書かれている