MKVToolnixについて(概要、Matroskaコンテナへデータを入れる作業)
MKVToolnixについて
MKVToolnixは、多機能なコンテナ(入れ物)形式Matroskaを使用したファイルを操作するツール群で、以下のコマンドによって構成されている。
- mkvmerge(CLI): Matroskaコンテナへデータを入れる*1
- mkvinfo(CLI/GUI): Matroskaコンテナの情報取得・-gオプションを付けるとGUIウィンドウで表示
- mkvextract(CLI): Matroskaコンテナからデータを取り出し、ファイルに出力*2
- base64tool(CLI): base64のエンコードとデコード*3
- mmg(GUI): mkvmergeのGUI(mkvmerge GUI)・wxWidgets使用
ディストリのパッケージとしては、Gentooが標準でインストールできる他、公式のダウンロードページによると、多くのディストリ向けに配布しているようだ。
mkvmerge GUIのメニュー項目について
mkvmerge GUI(mmg)がデスクトップ環境のメニューになかったため、項目を作成した。
[任意]ファイル名: ~/.local/share/applications/mmg.desktop
[Desktop Entry] Name=mkvmerge GUI Comment=Mux files into Matroska container Comment[ja]=Matroskaコンテナにファイルを入れます Exec=mmg Icon= Terminal=false Type=Application StartupNotify=true Categories=Application;GTK;AudioVideo;Audio;Video;
Matroskaコンテナへデータを入れる
Matroskaファイルの作成にはmkvmerge GUI(mmg)が便利。
以下は作業の流れの例だが、順番は特に決まってはいない。
- 「Input」タブの「add」でオーディオもしくはビデオのファイルを選択
- (添付ファイルを追加する場合)「Attachments」タブの「add」で添付ファイル*4を選択・追加
- (チャプタもしくは埋め込みCuesheet使用時)「Global」タブからチャプタの言語を指定し、チャプタファイルもしくは埋め込みたいCuesheetのエンコーディングと場所を指定
- 下にある「Start muxing」でMatroskaコンテナにデータを入れる作業を開始
出力ファイルの拡張子は、オーディオのみの場合には「.mka」、ビデオを含む場合には「.mkv」が自動的に付くようになっている。
以下は適当なオーディオデータとCuesheetをもとに.mkaファイルを作成したときの画像。
入力ファイル指定
埋め込みCuesheetを指定
作成完了
使用したバージョン:
- MKVToolnix 2.2.0(2.2.0-r1)
関連記事:
関連URL:
- http://www.bunkus.org/videotools/mkvtoolnix/ - MKVToolnixの本家ページ
- wikipedia:Matroska