Mandriva Linuxのメディア(パッケージリポジトリ)とパッケージの更新(パッケージの区分と更新について)
ここではMandriva Linuxにおけるパッケージリポジトリ「メディア」上に存在するパッケージの区分とパッケージの「更新」についてを扱う。
公式メディア上のパッケージの配置
Mandriva Linux公式のメディア上には、ソフトウェアの大きな区分として- main(自由なソフトウェアやデータの内、公式にサポートされているもの)とdebug_main(そのデバッグ情報付き版)
- contrib(自由なソフトウェアやデータの内、公式にサポートされていないもの)とdebug_contrib
- non-free(自由ではないソフトウェアやデータ)とdebug_non-free
上記3つが存在し、そのそれぞれに含まれるパッケージは
- release(通常のパッケージ)
- updates(セキュリティ問題や不具合が修正されたもの・パッケージ更新用)
- testing(不具合の確認されたパッケージが修正された後のテスト段階?)
- backports(新しいバージョンの提供・未知の問題を含む可能性がある)
という区分に分かれている。
パッケージの更新について
Mandriva Linuxの公式パッケージにおいて、パッケージの「更新」を自動的に確認して適用するための仕組みは、上の区分の中では「updates」に含まれるもの(セキュリティ問題や不具合を修正したもの)だけを対象としている。あるパッケージの新しいバージョンがbackportsから利用可能になったとしても、それは「更新」の作業ではインストールされない。
(2010/7/22)厳密には更新されるパッケージは「updates」のパッケージのみではなく「更新」フラグの付いているメディア(更新メディア)となり、backportsのメディアでも更新メディアとして手動で登録すれば更新として新しいバージョンが入れられる。ただし不具合を含む可能性があるので推奨はできない。
以下、以前の内容となる。
例えば、NVIDIA製グラフィックドライバは、Mandriva Linux 2009.0ではバージョン177.70が標準で用意されているが、これはベータ版なので正式版の177.80以上にしたいところだが、(2008年11月の時点では)backportsに入っているx11-driver-video-nvidia-currentを手動でインストールするという形となる。
なお、PLFリポジトリの場合はデバッグ情報付き版とbackportsのもの以外のパッケージが更新の対象になる。
更新の対象となっているメディアの項目は、メディアマネージャ(本記事の上のほうでメディア追加の操作をしたところ)では「更新」にチェックが入っているものとして確認できる。
更新の通知
未インストールの更新があるとき、デスクトップ環境上でバルーンによる通知が出る。ここから開くかMandriva Linux コントロールセンターの「ソフトウェアの管理 - ソフトウェアの管理 - システムをアップデート」を開くかのどちらかを行うと
更新可能なパッケージの一覧が表示され*1
確認後、「はい」を押すと更新作業を開始することができる。
更新後には
更新リストが無効です。インストールされているパッケージの 更新版がないか、既にすべてインストールされています。
と出るので、「終了」を押して閉じる。
参考URL:
*1:赤いアイコンの付いているものはセキュリティ問題があるため、特に更新を推奨