試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Mandriva Linuxで手動ダウンロードもしくはソースからビルドしたRPMパッケージをパッケージマネージャ(Rpmdrake)からインストールできるようにする

  1. 手動ダウンロードやビルドしたRPMパッケージはそのままではパッケージマネージャから選択してインストールことはできない
  2. ローカル上のメディアを登録する

手動ダウンロードやビルドしたRPMパッケージはそのままではパッケージマネージャから選択してインストールことはできない

Mandriva Linuxのメディア(パッケージリポジトリ)とパッケージの更新(メディアの追加と利用可能パッケージ情報の更新)」と「Mandriva Linuxのメディア(パッケージリポジトリ)とパッケージの更新(パッケージの区分と更新について)」でメディア*1についてを扱ったが、ここに登録してパッケージマネージャRpmdrakeからインストールできるのは、Mandriva Linux向けのパッケージサーバなど、登録した場所から取得できるものに限られる。
幾つかの自由でないソフトウェア(Adobe ReaderVMware製品、バイナリ版VirtualBoxなど)は、その一時配布サイトでRPMパッケージを配布しているものの、これらは手動でパッケージをダウンロード後インストールすることになり、パッケージマネージャRpmdrakeを使用して(メディアからパッケージを取得して)インストールするという形はとれない。
Mandriva Linuxでは、手動でダウンロードしたRPMを「開く」と認証後簡単にインストールできるようにはなっているが、インストールされていない状態においてパッケージマネージャRpmdrakeから選択してインストールすることはできない。*2また、個別に開いてインストールしていくと、数が多い場合に面倒ということも考えられる。
また、rpmbuildで作成したRPMパッケージをインストールするときにも、手動でRPMパッケージをダウンロードしたものと扱いは同じとなる。

ローカル上のメディアを登録する

Mandriva Linux コントロールセンターの「ソフトウェアの管理 - ソフトウェアの管理 - インストールとアップデートのためのメディアを設定」を開いて「ファイル - カスタムメディアを追加」を選択して

メディア名(任意の名前)、RPMファイルを含んだディレクトリなどを指定後、そのディレクトリをメディアとして登録することができる。*3なお、RPMパッケージが1つも入っていないディレクトリを指定した場合はエラーになり、登録できないので注意。
この作業をRPMパッケージのアーキテクチャごとに繰り返して

必要なだけ登録しておく。*4更新*5については好みで。
(2008/11/21)更新メディアとして設定すると、新しいバージョンのパッケージを配置すると

このように、システムの他のパッケージと同様、アップデートの対象となる(上の画像ではパッケージを自前で作成した「archivemount」が更新の対象になっている)。
登録後にパッケージマネージャRpmdrakeで検索を行うと

登録したメディア上のパッケージが結果に表示され、選択してインストールすることができる。その後アンインストールしてもパッケージの情報は消えない。
注意点としては、ローカル上のメディアに新しくRPMファイルを追加したり、逆に削除*6を行ったりした場合にメディアの更新が必要で

「インストールとアップデートのためのメディアを設定」で「ファイル - 更新」を選択あるいはパッケージマネージャRpmdrakeで「ファイル - メディアを更新」を選択後、ローカルなメディアの項目*7にチェックして再読み込みを行う。

*1:Mandriva Linuxにおけるパッケージリポジトリ

*2:インストール済みのものは一覧に出るため、消すことは可能

*3:種類は「ローカルファイル」が既定値なのでそのまま

*4:画像のように、x86_64上では、「i586」「x86_64」「noarch」のように分ける

*5:バージョンが上がったときに更新をさせるかどうか

*6:他のRPMパッケージが1つ以上残っている場合のみ・ディレクトリが空になったらメディアごと消す必要がある

*7:画像ではローカル上のメディア全てにチェックしているが、実際には再読み込みしたいメディアのみでOK