試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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改良版AnthyをMandriva Linuxにインストール

(2009/5/28)Mandriva Linux 2009.1の時点では既に下のリンク先にあるパッチが使用されたバージョンが標準でインストールされるようになっている。
www.fenix.ne.jp/~G-HAL/soft/nosettle/#anthy
において、G-HAL氏がAnthyの学習機能に関する様々なチューニングを行ったパッチを公開している。
内海(UTUMI)氏のサイトにあるページでは、このパッチの他、追加の辞書を含んだ「anthy-ut-patches」というパッチパッケージとこれを組み込んだソースRPMパッケージが配布されている。
Mandriva公式のAnthyでは、2009.0に入っている9100e-12.20080928.1mdv2009.0の時点ではG-HAL氏のパッチは入っていないものの、ut-patches自体は入っているため、今後Mandrivaの提供するパッケージ側のバージョンが上がってくれば標準でG-HAL氏のパッチが当たったバージョンが使用できることになりそう。
ただ、このパッチ適用後に学習したデータはオリジナル版では使えないらしく、G-HAL氏のパッチが入っているバージョンに上がった後に別のディストリに移行したりバージョンを下げたりしたときに問題が起こるかもしれない。(別のディストリ側が同じ段階のパッチを取り込んでいれば問題ないが...)
下は既存のAnthyに上書きする作業例。

$ alias rpmbuid-srpm2rpm='rpmbuild --rebuild'
$ rpmbuild-srpm2rpm [anthy-[バージョン]ut.src.rpmの場所]
$ sudo rpm -Uvh --force [lib(64)anthy0-[バージョン].[アーキテクチャ].rpmの場所] [anthy-[バージョン].[アーキテクチャ].rpmの場所]

内海氏のおかげでMandriva上の導入が楽でとてもありがたい。

拡張設定

(2009/2/3)G-HAL氏版独自の設定が存在し、/etc/anthy-confの「変換アルゴリズムの選択」以下の各種設定の記述を[ホームディレクトリ]/.anthy/confとしてコピペして一般ユーザ向けに設定する。この拡張設定部分の初期設定はutパッチの中にanthy-ut-patches-[日付]/ghal-patch/confとして含まれている。

使用したバージョン:

  • Anthy 9100e-12.20080928.1mdv2009.0(公式パッケージ), 9100e-18.20081211.1mdv2009.0(内海氏のソースRPMを手元でビルドしたもの), 9100e-19.20090129.1mdv2009.0(同様)