GNU/Linux版Google Earth 5.0上の日本語フォントの問題とその対処
いつの頃からか、GNU/Linux版のGoogle Earthのメニューをはじめとするフォントの描画がおかしくなってしまい、日本語部分がほとんどまともに表示されていなかった。
バージョンが5になっても変化がなく、下のようになっている。
環境変数LANGを「C」などにすると
英語で表示はされるものの、汚い。どうやらビットマップフォントしか使用できないようになっているように見える。
問題の回避策
色々調べてみたところ、大変ありがたいことに、この問題をうまく回避するための方法がtomcat.nyanta.jp/sb2/sb.cgi?eid=192
に載っていた。
問題はやはり同梱のQt4にあり、Google Earthのディレクトリ/opt/google-earth/にある
- libQtCore.so.4
- libQtGui.so.4
- libQtNetwork.so.4
- libQtWebKit.so.4
の4つを名前変更もしくは削除して、システムにインストールされている上記ファイル群を使用するようにすれば良いようだ。ただし、x86_64のディストリではx86_32版のQt4ライブラリを使用する点に注意が必要。
Mandriva Linux 2009.1ではi586版の
- libqtcore4
- libqtgui4
- libqtnetwork4
- libqtwebkit4
をインストールした状態で/opt/google-earth/内の上記ファイル群を名前変更もしくは削除したところ
次回起動時からこのように正常に日本語部分が表示されるようになった。
副作用とその対処
上の修正を行った後、(修正前には正常に表示されていた)写真などの画像が表示されなくなってしまった。これは/opt/google-earth/plugins/imageformats/以下の(Qt4向け)画像形式サポートプラグインを使用せず、このディレクトリを管理者権限で名前変更もしくは削除した上でシステムの画像プラグインのディレクトリに対してリンク*1するか、あるいは単純に/usr/lib(32)/qt4/plugins/imageformats/内の全てのファイルを/opt/google-earth/plugins/imageformats/に上書きコピーしてしまえばよい。
これで画像も正常に表示されるようになった(上のスクリーンショットは写真部分にモザイク処理をしている)。
関連: インストール方法
公式ページからダウンロードしたGoogleEarthLinux.binに実行属性を付けて管理者権限で実行することで、/opt/google-earth/以下にインストールされる。使用したバージョン:
- Google Earth 5.0.11733.9347
- Qt(i586版) 4.5.0