ハードディスク上のインストールDVDイメージを用いてMandriva Linuxをインストールする上でのメモ
ハードディスク上に既にブートローダGRUBがインストールされている場合、インストールDVDから起動する代わりに小さなインストール用の環境を起動して、事前にハードディスク上に配置したMandriva LinuxのインストールDVDイメージ(.isoファイル)を読み込ませて高速に*1Mandriva Linux(OS)のインストール処理を行うことができる。
以前試したことがあったが失敗*2しており、2010.0のリリースの機会に再び試したところ成功したので、手順などをここにまとめておくことにする。
本記事内のスクリーンショットは仮想環境上のものだが、既に実機上でもインストール済み。
(2009/11/22)その後試したところ、うまくいったりいかなかったりしている。出るエラーは「panic: sv_setpvn called with negative strlen.」でパーティション設定とフォーマットの後のマウント段階で失敗し、先に進まない。ディスク上のDVDイメージを用いなければこの問題は起こらない。インストールDVDイメージを用いずに本記事のカーネルとinitrdで起動してHTTPサーバからデータをダウンロードする設定にしてLXDEなどの小さめな構成で一度OSをインストールし、その後他のパッケージを追加インストールしていくのが良いかもしれない。
用意するファイル群
以下のサーバ上のディレクトリ階層の中の「2010.0」の部分は2010.0向けなので、将来のリリースではそのバージョンに合わせる。
- Mandriva Linuxのミラーサーバのofficial/2010.0/[i586もしくはx86_64]/isolinux/alt0/*3以下にあるvmlinuz(インストーラのカーネル)とall.rdz(インストーラの初期RAMディスクイメージ)の2つ
- ミラーサーバのofficial/iso/2010.0/以下にあるMandriva LinuxのインストールDVDイメージ(.isoファイル)
本記事においてはインストーラのvmlinuzはダウンロード後にvmlinuz-installerと名前変更するものとする。
.isoファイルはシステム*4をインストールするパーティション以外に配置する。
GRUBの設定
以下、vmlinuz-installer(名前変更したもの)とall.rdzの2つのファイルを第1ハードディスクの拡張領域の第1パーティションの最上位ディレクトリに配置しているものとする。これと異なる場所に配置する場合は「hdx,x」の部分の記述を環境に合わせる。
起動後の操作
設定が済んだら再起動してこのメニュー項目を選択するとインストーラが起動する。
まずはインストール方法の選択で「Hard disk」を選択する。
次にハードディスクを選択し
.isoファイルのあるパーティションを選択して
ここで.isoファイルを含むディレクトリ(最上位なら「/」・画像ではisoというディレクトリに入れている)を入力後「Ok」すると
ファイルが選択できるようになる。
これを読み込んで
GUIに切り替わった後「日本語」を選択して
後は通常通りにインストールする。ただ、.isoファイルを含むパーティションはインストールが終わるまで使用されるため、インストール中はこのパーティションに対するマウントの設定が行えない(インストール後にコントロールセンターの「ローカルディスク」から設定する)。*5
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使用したバージョン:
- Mandriva Linux 2010.0(x86_64版)