試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Mandriva Linux 2010.0のrecordMyDesktopが保存する動画が重い件と回避方法

Mandriva Linux 2010.0上のrecordMyDesktopでキャプチャした動画をMPlayerで再生すると、映像の再生が非常に遅く、2秒に1コマぐらいで切り替わる感じで、時間表示(OSD)も毎秒更新はされずに飛んでしまっている。以前2009.0を使用していたときにはこのようなことはなく、以前キャプチャして保存した動画は正常に再生できている。
出力されるファイルがおかしいと感じたので、recordMyDesktopが利用する映像コーデックのTheoraライブラリのファイル(/usr/lib(64)/libtheora.so.0.3.9)を2009.0のもの(libtheora.so.0.3.4)に置き換えてみたところ、2009.0上と同様に滑らか(正常)な動画が出力されるようになった。
2009.1向けのソースRPMパッケージを2010.0上でビルドし、同様にファイルを置き換えてもOKだったが、2009.0のTheoraは1.0のβ版で2009.1では正式版となっているため、2009.1向けのパッケージのほうが良さそう。
今回、「OpenAL Softの新しい設定ファイルとその書式について」で試したOpenALのクロスフィード設定の効果を比較する内容の動画を
zoome.jp/kakurasan/diary/28/
に作成し、その中で対処済みのMandriva Linux 2010.0環境でキャプチャした動画を用いている(正常に再生できることが確認できる)。この動画は使い始めたばかりのKdenliveのテストも兼ねていて、2010.0上のKdenliveは比較的安定して動いている印象があるが、こちらの詳しい使い方は今後別の機会に扱う。
(2015/1/4)zoomeは閉鎖されているため、動画は見られない。

使用したバージョン:

  • Theora(lib(64)theora0) 1.0-0.beta3.2mdv2009.0, 1.0-2mdv2009.1, 1.1.0-1mdv2010.0
  • recordMyDesktop 0.3.8.1
  • MPlayer 1.0rc3(r29554)