試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

mozpluggerプラグインを使ってMozilla系ブラウザで色々な形式のファイルを開く

mozpluggerは、FirefoxなどのMozilla系ブラウザで、動画や音声、その他様々なファイル*1を開くプラグイン。Pluggerという同様のプラグインから派生したものらしい。更新も2007年に入ってからも行われている上、
[引用]http://mozplugger.mozdev.org/ のダウンロードリンクの下より

MozPlugger is now included in Mandriva Linux, Fedora Linux, Debian, Gentoo, and other Linux distributions.

ということで、ディストリのパッケージとしても簡単に入れられるのがよい。
動作確認には、Pluggerのtesting groundsが便利。

Gentoo Linuxで最新版を入れる(ローカルOverlay)

(2008/5/31)2008年5月現在の最新版である0.10.2のebuildPortageツリーに入っていて、下の作業は必要なくなっている。


x86-chroot 2007.0をインストールしたときと同様、ebuildファイルをローカルOverlayにバージョン番号部分だけ変えて入れることで、portageツリーに入っていない最新版を入れることができる。Overlayの準備などは前に書いているので省略。

ディレクトリを準備し、portageツリーからコピーする

$ sudo mkdir /usr/local/overlays/local/net-www
$ sudo cp -pr /usr/portage/net-www/mozplugger/ /usr/local/overlays/local/net-www/

ファイル名を変更

$ sudo mv /usr/local/overlays/local/net-www/mozplugger/mozplugger-1.7.3-r1.ebuild /usr/local/overlays/local/net-www/mozplugger/mozplugger-1.8.1.ebuild

取得するURLを修正

$ sudo sed -i -e 's|downloads.mozdev.org/mozplugger|mozplugger.mozdev.org/files|' /usr/local/overlays/local/net-www/mozplugger/mozplugger-1.8.1.ebuild

ダイジェストを取る

$ sudo ebuild /usr/local/overlays/local/net-www/mozplugger/mozplugger-1.8.1.ebuild digest

インストール

$ sudo emerge -av mozplugger
Calculating dependencies  ..... ..... ..... ..... ... done!
[ebuild  N    ] net-www/mozplugger-1.8.1  USE="firefox" 0 kB [3]

Total: 1 package (1 new), Size of downloads: 0 kB
Portage overlays:
(中略)
 [3] /usr/local/overlays/local

mozpluggerの設定ファイル

/etc/mozpluggerrc${HOME}/.mozilla/${HOME}/.opera/の下などにコピーすると、ユーザごとに設定ができる。その他、

$ man mozplugger

に書かれている他の場所からも参照される。

MIDIデータの再生

TiMidity++を使用する場合、

##################
### Audio      ###
##################

audio/mid:midi,mid:MIDI audio file
audio/x-mid:midi,mid:MIDI audio file
audio/midi:midi,mid:MIDI audio file
audio/x-midi:midi,mid:MIDI audio file
    controls noisy stream: timidity -Od "$file"
   	controls: playmidi "$file"

となっていたら、

    controls noisy stream: timidity -Os "$file"

のように、出力先のオプション(ALSA-OsESD-Oeのようになる)を指定する。「playmidi」を含む行は不要。

ALSA対応のハードウェアMIDI音源がある場合、alsa-utilsのaplaymidiが使用できる。TiMidity++の記述を消してから

    controls: aplaymidi -p 20:0 "$file"

のように、必要に応じてALSA MIDIポート番号を付けて記述する。ポートは

$ aplaymidi -l

で確認する。

mplayerplug-inとの衝突(音声・動画)

MIDI以外の各種オーディオフォーマットや、ビデオフォーマットに関しては、より多機能な「mplayerplug-in」で処理したほうがよい。にも関わらず、mozpluggerが使われてしまうことがある。その場合、mozpluggerrcの中のMIDI以外の記述と、各種ビデオフォーマットの記述を「#」でコメントアウトするか、もしくは消してしまう。その後で${HOME}/.mozilla/firefox/pluginreg.dat${HOME}/.mozilla/pluginreg.dat必ず消し、次回起動時に変更を反映させる。

Adobe Readerプラグインとの衝突(PDF)

Adobe Readerに付属しているMozillaプラグインは、Webブラウザのウィンドウ内に各種コントロールとPDFファイルを表示することができる。mozpluggerのデフォルトでは、Adobe Readerのウィンドウが新しく開く。どちらの開き方がいいかは人それぞれなので、ウィンドウが新しく開くのが嫌なら、PDF関連の項目をコメントアウトするか消すかして、pluginreg.datを削除。なお、evinceは、手元ではうまく動作しなかった(保存したファイルは普通に開ける)。

*1:ImageMagickdisplayコマンドで、psdやxcfなどの形式の画像が表示できたり、OpenOfficeが対応している各種ドキュメント形式が開けたりもする