試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Q4Wineについて(ランチャアイコンとwinetricksについて・2009/10/20現在)

ランチャアイコンの作成

メインウィンドウの「Programs」タブでは各Wine環境とその中のフォルダ*1ごとに、「Programs」タブの右側のスペースにアプリケーション起動用のランチャアイコンを作成できる。
Q4Wineについて(初期設定・2009/10/16現在)」で扱った「Fake drive update wizard」を実行すると作成される「system」フォルダには既に幾つかのランチャアイコンが存在する。

このようなランチャアイコンは右側のスペースにおけるコンテキストメニューから「New」を選択後

各種情報を入力して作成することもできるが、Nautilus,Thunar,DolphinなどのGUIファイルマネージャからのドラッグ・アンド・ドロップでも作成できる。
編集はアイコンのコンテキストメニューから「Options」を選択して行う。
ランチャではプログラムの起動に関するパスなどの他、以下の項目が個別に設定できる。アプリケーションによっては正しい動作にこれらの設定の変更が必要な場合があるので便利。

  • 仮想デスクトップを使用するかどうかとそのサイズ
  • DLLオーバーライド(winecfgでの設定と同等)

この他、以下の項目も同様に設定できる。

  • 環境変数WINEDEBUGによるメッセージ詳細出力の指定
  • nice値
  • Xのディスプレイ

また、アイコンの画像についても、icoutilsによりWindowsの実行ファイルから抽出したものを使用することもできるようになっている(一度取り出したものは別ファイルに書き出して再利用可)。

autostartフォルダのランチャについて

Q4Wineについて(初期設定・2009/10/16現在)」で扱った「Fake drive update wizard」を実行すると出るautostartフォルダに作成したランチャアイコンの項目は、Q4Wineの起動時に自動的に起動(実行)される。

winetricksサポートについて

winetricksを用いるにはビルド時にサポートを有効にしておく必要があり、以下の内容は有効になっているのを前提としている。ビルド時の指定については「Q4Wineについて(概要とディストリのパッケージ・2009/10/15現在)」を参照。
メインウィンドウの「Setup」タブの「Options」にある「System Software」から「Run Winetricks」ボタンを押し、出てきたダイアログの「Install Winetricks」を押すと、winetricksのスクリプトがダウンロードされ、その後一旦「Exit」で閉じてから再びこのダイアログを出すと一覧が表示されるので、インストールしたい項目を選択して「Install」を押す。

この後、winetricksが実行され、パッケージによってはGUIインストーラを操作して先に進めていく。

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使用したバージョン:

  • Q4Wine 0.113

*1:アプリケーションの管理がしやすいようにフォルダ分けができるようになっている