日本語の文字列をオーディオデータに変換するOpen JTalkについての追加メモ(2014年1月時点)
新しいバージョン
2013年の年末に
- hts_engine API
- Open JTalk
- MMDAgent "Sample Script"
のバージョンが上がっており、(これまで旧形式でしか利用できなかった)「Mei」の声データについても今回の「MMDAgent "Sample Script"」の新バージョンからOpen JTalk1.06以上/hts_engine API 1.07以上で使われる「.htsvoice」形式のものとなっており、最新のOpen JTalkから利用できるようになっている。
Ubuntu向けパッケージを更新
PPAリポジトリ「ppa:kakurasan/unstable」でOpen JTalk関係のソフトウェアやデータの最新バージョンをUbuntu 13.10向けに公開している。今回は「Mei」の声データ以外はDebianのパッケージをもとにしており、ソースパッケージのdebianディレクトリ以下はDebianのパッケージ(GPL 2以降のライセンス)の改変となる。「Mei」の声データのパッケージの同ディレクトリ以下は自作で、こちらはパブリックドメインとする。
パッケージ名 | 説明 | アーキテクチャ依存/非依存の種別 |
---|---|---|
libhtsengine1 | hts_engine APIの共有オブジェクト(Debian/Ubuntuのパッケージのhts_engineコマンドやopen_jtalkコマンドで使用される) | 依存 |
libhtsengine-dev | hts_engine APIを用いたプログラムをビルドする場合に使用 | |
htsengine | hts_engineコマンド | |
open-jtalk | open_jtalkコマンド | |
open-jtalk-mecab-naist-jdic | Open JTalkで用いられる辞書データ | 非依存 |
hts-voice-nitech-jp-atr503-m001 | 「nitech-jp-atr503-m001」の声データ | |
hts-voice-mei | 「mei_angry」「mei_bashful」「mei_happy」「mei_normal」「mei_sad」の声データ |
[/]-+-[usr]-+-[share]-+-[hts-voice]-+-[mei]-+-mei_angry.htsvoice | | | | +-mei_bashful.htsvoice | | | | +-mei_happy.htsvoice | | | | +-mei_normal.htsvoice | | | | +-mei_sad.htsvoice
「hts-voice-nitech-jp-atr503-m001」の声データについては2012年の年末から新形式で配布されていたが、今回プログラム側のバージョンを新形式対応のものに上げたのにあわせて最新バージョンを公開した。こちらの配置場所は/usr/share/hts-voice/nitech-jp-atr503-m001/nitech_jp_atr503_m001.htsvoiceとなる。