試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

Ubuntu 13.04における幾つかのメモ(PPAのパッケージ更新,Open JTalk関係,legacy版fglrx)

  1. PPAのパッケージを更新
  2. Open JTalkと声データについてのメモ
  3. fglrx-legacy(古めのRadeon HD向けのドライバ)

PPAのパッケージを更新

PPAリポジトリ

  • ppa:kakurasan/stable
  • ppa:kakurasan/unstable

で公開しているパッケージは既にUbuntu 13.04向けの更新が完了している。パッケージの内容自体は基本的に前の12.10のときのものと同じとなる(ビルドエラーが発生するようになったものを修正した程度)。

Open JTalkと声データについてのメモ

2012年の年末にOpen JTalkとこれが用いる「hts_engine API」ライブラリの最新バージョンが出ているが、これらのソフトウェアが扱う声データは、従来は多数のファイル群から成っており、使用の際にも多数のオプションを指定する必要があったのだが、今回のバージョンからは単一のファイル(拡張子「.htsvoice」)となっており、指定が楽になった反面、プログラムからは新しい形式の声データでないと利用できなくなってしまっている。
Open JTalkとともに配布されている声データは既にこの新しい形式になっているのだが、残念ながら、「Mei」の声データを含むMMDAgentの「Sample Script」については(こちらも2012年の年末に更新されているにも関わらず)古い形式のままで、「Mei」の声データは最新バージョンのOpen JTalkから利用することができない。
デモページではバージョン1.06のOpen JTalkでMeiの声データが使用されているようだが、この新しい形式の声データの入手方法については残念ながら不明(「Sample Script」の今後の更新で新形式になることを期待するぐらいしかない)。
幸い、Ubuntu 13.04のOpen JTalkとhts_engine APIはバージョンが古いままなので、上記のPPAリポジトリにある「Mei」の声データが利用できないということはないが、最新バージョンのソフトウェアは(自分でビルドした上で別途新形式の声データを入手しない限り)利用できず、新形式の「Mei」の声データが入手できるようになるまではPPAリポジトリにこれらの最新バージョンをアップロードする予定もない。
(2014/12/30)「Mei」の声データはその後のバージョンで.htsvoice形式で配布されており、新しいバージョンのOpen JTalkで利用できる。

fglrx-legacy(古めのRadeon HD向けのドライバ)

Radeon HD 4200などをUbuntu 12.10で使用する場合のfglrx(legacy版)についてのメモ」で扱ったPPAリポジトリ(ppa:makson96/fglrx)において、Ubuntu 12.10に続いてUbuntu 13.04向けのlegacy版Catalyst(fglrx)が提供されている。導入手順などについては記事参照。
Ubuntu 13.04向けには、PPAリポジトリのページの「PPA description」内の「Raring:」の下に書かれているリンク先のパッチが適用されている。
実際に手元の環境(Radeon HD 4200使用)でもインストールと動作を確認した。ただ、どうも1年前頃(?)からCompizウィンドウマネージャ使用時に動作が重くなっている(描画がカクカクなのとCPU負荷が高くなる現象が発生する)気がする(このバグ報告と関係している?)ため、Compizを日常的に使用する場合やGPU負荷の高いゲームをプレイしない場合は、標準で使用される自由なソフトウェアのドライバのままのほうが良い気もする。もちろん、GPU負荷の高いゲームをプレイする場合など、fglrxが有用な場合もあるとは考えられるため、用途によって適切なほうを選択するのがよい。

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