試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

uim-anthyに関する設定メモ(2008/8/7現在)

かな入力の問題が解決した関係で、当面はuim(uim-anthy)を使用する見通しになった。*1そこで、(GDMからの)ログイン時の自動実行ファイルを変更することになったので、uim自体の初期設定と併せて、ここに書いておくことにする。

uimを使用するための設定

uimに関する部分のみ抜粋。
ファイル名: ~/.xprofile

export XMODIFIERS="@im=uim"  # XIM
export GTK_IM_MODULE=uim     # GTK+ 2
export QT_IM_MODULE=xim      # Qt 3/4

# SCIMから乗り換える際には、「scim -d」を以下の部分に置き換える
uim-xim &                  # XIMとして使用する
uim-toolbar-gtk-systray &  # システムトレイに入るツールバー(GTK+ 2)
#uim-toolbar-gtk &         # 独立したツールバー(GTK+ 2)

GTK+ 2のimmoduleはuimのものでもよいが、Qtのほうはかな入力の関係*2で「xim」にしている。
手元の環境では、MPlayerのフルスクリーン再生時に邪魔になる*3という理由から、uim-toolbar-gtkは使用していない。
(2009/10/15)手元の環境ではGTK_IM_MODULE=uim」指定によりFirefox(バージョン3.5系)などのWebブラウザFlashのあるページで落ちる現象が起きてしまったため、代わりにGTK_IM_MODULE=xim」にしてXIMとして使用している

uim自体の設定

以下、手元の環境での設定*4に関する覚え書き。初期状態*5をもとにして行う作業を書いている。
自分以外の参考になるかどうかは不明。

全体設定
  • 入力方式の利用準備 - 標準の入力方式を指定: チェックして「Anthy」を選択
  • 入力方式の利用準備 - 使用可能にする入力方式: 「Anthy」以外を無効に
  • 視覚設定 - カーソルの側に入力モードを表示: チェック*6
ツールバー
  • ボタン - 日本語辞書ツール: チェック*7
XIM
全体キー設定1
  • [全体]オンと[全体]オフ: 「<Shift>space」を消し、必要・好みに応じて「<Control>yen*8」や「<Control>\*9」などに設定(全角/半角キーは最初から使用可能)
Anthy
  • ツールバー - 標準のかな入力方式: かな
  • ツールバー - かな入力方式のメニュー項目: 「かな」のみ残す
  • ツールバー - 有効にするボタン: 「かな入力方式」が入っていることを確認*10
Anthy (高度)
  • 予測入力 - 予測入力を有効にする: チェック
  • 予測入力 - 数字キーで予測候補を選択する: チェックが入っていないことを確認*11
Anthy キー設定4

入力するかな/記号の種類に関するキー割り当て設定は、かつてWindows上のMS-IME(2002)を使用していた頃のものを、GNU/Linuxへの移行後にも長いこと使用している。
半角カタカナは滅多に入れないので設定しない*12。全角英数モードも設定はするものの、滅多に使わない。半角英数モードに関しては、これを使用する代わりにオン/オフで切り替えてしまっている。

  • モード遷移のShiftキーとファンクションキーの組み合わせは使用しないので全て外す
  • モード遷移 - [Anthy] ひらがな入力モード: hiragana-katakana
  • モード遷移 - [Anthy] カタカナ入力モード: <Shift>hiragana-katakana
  • モード遷移 - [Anthy] 全角英数入力モード: <Shift>Muhenkan

候補一覧などのウィンドウ属性(Compiz Fusion向け)

変換候補一覧や「視覚設定 - カーソルの側に入力モードを表示」によるモード表示部分に対して「CompizConfig Settings Managerのウィンドウ指定に使用する情報を簡単に取得・コピーする」の取得ツールを使用したところ、

type=normal
name=uim-candwin-gtk
class=Uim-candwin-gtk
title=uim-candwin-gtk

という情報が得られた。
この情報の使用例として、「アニメーション」プラグインを使用している場合、「閉じる時の効果」「開く時の効果」にある、エフェクト対象ウィンドウの指定を

(type=Normal | Dialog | ModalDialog | Unknown) & !(name=gnome-screensaver) & ! (class=Wine | class=Uim-candwin-gtk)

のようにすることで、このウィンドウに効果がかからないようにすることができるが、XIM限定らしく、GTK+ 2/Qt3/Qt4のimmodule使用時には効果がかかってしまう
これらのGUIツールキットのimmoduleを使用したときに取得される属性は各アプリケーションのものになるため、特別に指定することはできない。

関連記事:

使用したバージョン:

  • uim 1.5.2
  • Anthy 9100e
  • Compiz Fusion 0.7.6

*1:SCIMとどちらを使用するかは好みだが、Wineとの相性などの色々な事情から、uimを使用することにした

*2:Qt3とQt4のimmoduleではが「ろ」になる

*3:ダブルクリックすると小さくはなるが、完全には隠れない

*4:入力メソッド(uim)としての設定と入力方式(Anthy)の設定

*5:${HOME}/.uim.d/以下を削除した状態

*6:邪魔になる場合は入れなくてもよい

*7:ツールバーコンテキストメニューからでも開けるため、スペース節約のために外してもOK

*8:のキー

*9:のキー

*10:外すとローマ字入力になってしまう

*11:「あお」など、キーボード最上段のキーを続けて入れるときに支障が出る

*12:半角カタカナを入れる必要があるときには無変換キーで変換してしまう