試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

rxvt-unicodeの覚え書き(幾つかの設定と半角カナの文字化けについて)

ここては、rxvt-unicodeの一部設定と半角カナの文字化けについてを扱う。

設定

(2009/9/21)リソース設定ファイルを.Xresourcesに修正

XIMによる日本語入力における未確定文字列の入力スタイル

XIMの入力スタイルが無効な値だと日本語入力ができない場合がある。
(2012/7/9)「urxvt*preeditType: OffTheSpot」もしくは「urxvt*preeditType: OverTheSpot」を指定することで端末のウィンドウ内に未確定文字列が表示されるようになった(an氏に感謝)。
ファイル名: ~/.Xresources

urxvt*preeditType: [OffTheSpot もしくは OverTheSpot]

それ以外の値では外に編集ウィンドウが開く。使用したバージョンは9.14。

前景色/背景色と16色パレットの設定

以下は色に関する設定で、以前「mltermの色設定」で書いたmlterm使用時の色設定をそのまま使用した。
ファイル名: ~/.Xresources

urxvt*foreground:  #d3d3d3
urxvt*background:  #394939
urxvt*color0:      #333333
urxvt*color1:      #cc9999
urxvt*color2:      #99e699
urxvt*color3:      #cccc66
urxvt*color4:      #9999e6
urxvt*color5:      #e666e6
urxvt*color6:      #99cce6
urxvt*color7:      #e6e6e6
urxvt*color8:      #444444
urxvt*color9:      #e68686
urxvt*color10:     #66e666
urxvt*color11:     #e6e666
urxvt*color12:     #b6b6e6
urxvt*color13:     #e686e6
urxvt*color14:     #66e6e6
urxvt*color15:     #e6e6e6

(2009/1/21)以下の設定はGNOME端末の「Tango」の色スキームを再現するものとなる(個別に色コードをコピペしたもの)。
[引用]ファイル名: ~/.Xresources

urxvt*color0:      #2e3436
urxvt*color1:      #cc0000
urxvt*color2:      #4e9a06
urxvt*color3:      #c4a000
urxvt*color4:      #3465a4
urxvt*color5:      #75507b
urxvt*color6:      #06989a
urxvt*color7:      #d3d7cf
urxvt*color8:      #555753
urxvt*color9:      #ef2929
urxvt*color10:     #8ae234
urxvt*color11:     #fce94f
urxvt*color12:     #729fcf
urxvt*color13:     #ad7fa8
urxvt*color14:     #34e2e2
urxvt*color15:     #eeeeec
256色拡張使用時の端末の種類の設定

下の設定はビルド前のconfigureスクリプト--with-term=rxvt-256colorオプションを指定した場合は必要ない。
ファイル名: ~/.Xresources

urxvt*termName: rxvt-256color

シェル上で変数TERMが「rxvt-256color」になっていればOK。なっていないと一部挙動がおかしくなる場合がある。
(2009/1/7)Mandriva Linux 2009.0では「ncurses-extraterms」パッケージがないと挙動が若干おかしくなるが、その場合

$ TERM=xterm

でOKのようにも見える。

フォント

(2021/9/24)milkjfフォントを使用した設定例の内容は「X11用16ドットビットマップフォントmilkjfを使用する」へ移動した。

未解決の問題点:半角カナが豆腐に

(2021/9/24)バージョン9.22時点ではこの問題は修正済み。

残念ながら、半角カナの表示に問題があるのか、設定が悪いのか、半角カナ部分が豆腐のような四角に化けてしまう。幅は半分になるので半角として扱ってはいるようだが...

下はmltermでの表示(設定は「milkjfフォントを使用する」のもの)で、フォントは両方ともmilkjfを使用するよう設定した。

テストに使用したテキストも貼り付けておく(エンコーディングUTF-8で保存)。
[任意]ファイル名: hankana.txt

アイウエオ アイウエオ
カキクケコ カキクケコ
サシスセソ サシスセソ
タチツテト タチツテト
ナニヌネノ ナニヌネノ
ハヒフヘホ ハヒフヘホ
マミムメモ マミムメモ
ヤユヨ     ヤユヨ
ラリルレロ ラリルレロ
ワヲン     ワヲン
ISO14755モードで表示を実験

http://unicode.org/cldr/utility/list-unicodeset.jsp?a=[:Script=Katakana:]
を見てISO14755モードで周辺のコードの表示を試した。
全角カタカナはもちろんのこと、U+FF5Dまでは正常に表示された。

その後ろの幾つかの全角文字はmilkjfフォントにはないのか、正常には表示されなかった。
問題なのはU+FF61からで

半角の幅(HALFWIDTH)にはなっているが、ずっと豆腐状になっている。

関連記事:

使用したバージョン:

  • rxvt-unicode 9.05 (9.05-1mdv2009.0)
  • mlterm 2.9.4 (2.9.4-3mdv2009.0)
  • uim 1.5.3 (1.5.3-1mdv2009.0)