試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Boo 0.9.4.9のUbuntu向けパッケージを作成

2011年3月開始時点のBooの最新バージョンは0.9.4.9だが、Debian/Ubuntuのパッケージの最新バージョンはともに0.9.2.3383となっており、Debianの不安定版でも本家の最新バージョンにはなっていなかったため、Ubuntu向けのバージョン0.9.4.9のパッケージを作成し、「milkjfフォントとut(内海氏)版AnthyのUbuntu向けパッケージを作成(2010/11/20現在)」で書いているPPAリポジトリに公開した。

パッケージ作成上のメモ

Debian/Ubuntuのバージョン0.9.2.3383のパッケージをベースにしている。

コンパイル済みアセンブリのソースツリーからの除外

公式の配布ソース書庫にはコンパイル済み(バイナリ)のMono/.NETアセンブリが含まれており、Debianパッケージではこれは除外された状態でソースパッケージになっている。
その際のソースファイルに関する編集(アセンブリの除去)作業は自動化されており、debian/rulesの「get-orig-source」ターゲットを指定することでダウンロードからの一連の処理が行われ、../tarballs/boo_[バージョン]+dfsg.orig.tar.gzにファイルが書き出される。

[boo-[バージョン]+dfsg]$ fakeroot ./debian/rules get-orig-source
pkgconfig用ファイルに関する修正

Debian/Ubuntuのバージョン0.9.2.3383のパッケージではdebian/patches/fix_boo.pc.in.dpatchpkgconfig用の.pcファイルがDebian/Ubuntu向けに修正されており、バージョン0.9.4.9でもこれと同じ修正をしている(元のファイルの内容が同じなのでパッチもそのまま使用)。

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