試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

lsコマンドの使える?GNUオプション

lsコマンドについて」にある通り使用頻度の低いlsだが、入門書などでは、隠しファイル(ファイル名が「.」で始まるファイル)や隠しディレクトリを含めた表示をするのに-aを付ける、と書かれている。これを実行すると、確かに隠しファイル・ディレクトリを含めたリストが出てくるのだが

.
..

がもれなく付いてくる。
実は、GNUオプションで-A(--almost-all)というオプションがあり、これらを含めずに表示することが可能。
よく使用するGNUオプションでは-h(--human-readable)というのがあり、-lと併用したとき、ファイルサイズがKiB/MiB/GiBなどの単位*1で表示され、読みやすくなる。*2
ついでに、画面の中にとにかく沢山つめて表示したい場合、-mオプションを使用すると、ファイル名の開始位置が行の先頭以外揃わない代わりに、コンマ区切り*3になり、省スペースになる。特に、長めのファイル名が含まれているときに効果的。
他にもGNUオプションは沢山あり、マニュアルページで確認できる。
vdir(='ls -l')というのを初めて知った。--color付けないと色が出ないし、長いので、自分で好きなエイリアスを使ったほうが楽かも。

*1:これらは2の累乗を使用している。10の累乗を使用する場合は代わりに--siを付ける

*2:厳密な、バイト単位のファイルサイズは見られなくなるので、必要に応じて使い分ける。例としては、このオプションを含めたときのエイリアスを「alias lh='ls -lh'」などのように作るなど

*3:コンマの後に半角スペースが1つ入る