試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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Wine0.9.40での日本語入力

最近のバージョンでは、X入力メソッドが有効になっていると、ウィンドウの生成やメニューの展開が非常に重かった*1ので、Wineで日本語を入力することがあまりないこともあり
[任意]ファイル名: ~/bin/wine

#! /bin/sh
env -u XMODIFIERS /usr/bin/wine "$@"

というスクリプトを作成し、${PATH}の先頭に入れてしのいでいたが、0.9.40では、この問題は起こらなくなり、設定を適切に行うことで、日本語の入力も正常にできることを確認。しかし、以前からの問題である、Win版Firefoxとの相性は相変わらず。
(2007/7/25)試しに過去のバージョンに戻したところ、InputStyleの値がonthespotあるいは未指定でなければ重くならなかった。この辺りの設定によって発生したりしなかったりすることが判明した。
(2008/8/6)Wineのバージョン1.1.2の時点では、Win版Firefox(バージョンは2系で確認)で正常に入力できている。

正常に動作する設定

ファイル名: ${WINEPREFIX}/user.reg

[Software\\Wine\\X11 Driver]
"InputStyle"="root"
もしくは
"InputStyle"="offthespot"

文字列を確定しても消えてしまう設定

ファイル名: ${WINEPREFIX}/user.reg

[Software\\Wine\\X11 Driver]
"InputStyle"="onthespot"

InputStyleの指定がない場合もこのパターン。

XIMが有効にならない設定

ファイル名: ${WINEPREFIX}/user.reg

[Software\\Wine\\X11 Driver]
"InputStyle"="overthespot"

何故か0.9.40でおかしくなった。

(2007/7/14)バージョン0.9.41でも、0.9.40のときと全く同様の挙動であることを確認。XIM使用時に重たくなったりもしていない。
(2007/7/30)0.9.42でも同じ挙動であることを確認。
(2007/8/27)0.9.43と0.9.44も同様であることを確認。
(2007/11/5)0.9.48の時点でも同様であることを確認。

関連記事:

使用したバージョン:

*1:X入力メソッドとして、SCIM+Anthyを使用しているが、uimで実験しても同様に重かった