ibus-anthyを試してみる(2008/9/9現在)
Gentoo LinuxのPortageツリーに「IBus」と呼ばれる新しい多言語入力の仕組みとそのAnthy対応エンジンが追加されたので、試してみた。
まだ実験的なところが多く、完成度は低いが、将来的には選択肢の1つにはなるかもしれない。
環境変数
XIMとして使用する場合もGTK+ 2とQt4のimmoduleとして使用する場合も、「ibus」の名前を使用する。ファイル名: ~/.xprofile
export XMODIFIERS=@im=ibus export GTK_IM_MODULE=ibus export QT_IM_MODULE=ibus
デーモン
ibusは、(一般ユーザが)デーモンを動かして使用する。*1これは、設定ツールibus-setupの起動時に起動することができる他、デスクトップ環境のメニュー項目*2からも起動できる。起動した後はシステムトレイにアイコンが常駐し、言語バーも出る。
GUI設定ツール
「一般」タブの「セッションログイン時にIBusを自動的に起動」にチェックすると、ログイン時に自動起動*3するようにすることが可能。「エンジン」タブからは、各入力・変換エンジンごとに使用するかどうかを切り替えるのだが、既定の状態ではオフになっていたため、Anthyのチェックを入れた。
ibus-anthy固有の設定
バージョン0.1.1.20080901では設定できる項目は見当たらない。もちろん一部キーショートカットのみ、上の設定ツールで変更できるようになっている。
(2008/9/13)0.1.1.20080912で、言語バーからローマ字入力とかな入力を切り替えることができるようになっている。しかも、早くもろキーとーキーを区別できるようになっているのが非常にありがたい。
言語バー
見た目はuim-toolbar-gtkに近いが、まだ項目は少ない(入力されるかな/英数の切り替えのみ)。下の画像の中にバーも含まれる。変換中の画像
(2008/9/13)「ローマ字入力しかできないのが辛いです」と書いているが、その後かな入力には対応している。
使用したバージョン: