試験運用中なLinux備忘録・旧記事

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x86_64版Mandriva Linux 2009.0上のFlash Playerについて

(2008/11/17)Adobex86_64版プラグインが公開されるようになったため、この記事はnspluginwrapperの参考とする(Flash以外でも必要なことがあるため)。

  1. swfdecとGnashがパッケージで使用できる
  2. Adobe Flash Player + nspluginwrapper
    1. Flash Playerのインストール
    2. nspluginwrapperのパッケージ
    3. 設定例
    4. x86_32版の必須ライブラリ
  3. x86_32版のブラウザやWineも可

swfdecとGnashがパッケージで使用できる

パッケージでswfdecとGnashが使える。互換性もある程度はあるため、Web上で複雑なFlashを利用したページをそれほど見ないのであれば、これで事足りるかもしれない。

Adobe Flash Player + nspluginwrapper

使い方によってはやはりAdobeFlash Playerが必要な場面も多く、Flash Player バージョン10の時点でも提供されているのはx86_32版のみで、x86_64版は存在しない。
というわけで、nspluginwrapperの出番となる。

Flash Playerのインストール
Flash Player自体は

で検索後「Linux 用.rpmファイル」を選択しダウンロード後、WebブラウザのダウンロードマネージャやNautilusなどのGUIシェルなど*1から「開く」とインストールは簡単に行える。

nspluginwrapperのパッケージ

の両方のパッケージが必要。

設定例
あらかじめ「gksu」パッケージを入れた上でsudo設定を済ませているという前提で、Flashプラグインのインストール後、端末やGNOMEの「アプリケーションの実行」ダイアログなどに

gksudo -- nspluginwrapper -i /usr/lib/flash-plugin/libflashplayer.so

をコピペ後実行する。

x86_32版の必須ライブラリ
x86_32版の幾つかのパッケージ(ライブラリ)が入っていないと正常に動作せず、インストール時にはチェックもされなかった。
パッケージマネージャRpmdrakeから下のパッケージ名を

  • 種類:「すべて」
  • インストール状態:「すべて」もしくは「インストールされていません」

検索し、「Arch.」の欄が「i586」になっているものをインストールする。
下の2つは必須。

  • libnss3
  • libcurl4

以下はどこかでエラーメッセージが出るが、必要かどうかは不明。

  • libcanberra-gtk0
  • libgnomebreakpad

x86_32版のブラウザやWineも可

nspluginwrapperはあまり安定していない気もするが、そういったときにはx86_32版のMozilla系ブラウザを使用するか、あるいはWineでWin32版ブラウザを入れるなどする。
ただ、x86_64版Mandriva Linuxでは、x86_32版のMozilla製品はディストリのパッケージとしては入れられないため、Mozillaの公式サイトからx86_32版パッケージを手動でダウンロードして使用することになりそう。

*1:コマンドではxdg-openでOK