幾つかのテキストエディタにおけるエンコーディングの扱いについて
ここでは幾つかのテキストエディタ*1におけるエンコーディング*2の扱いについてを扱う。
gedit(GNOME)
geditではファイルを開くときと保存するときにエンコーディングが選択できる。開くときには自動検出と手動指定の両方が可能。
利用可能なエンコーディングは多く、エンコーディングを指定するにはあらかじめ候補のエンコーディングの一覧を編集しておくとよい。
ファイル選択ダイアログの「エンコーディング」の一覧から「追加と削除(下の画像の一番下のメニュー項目)」を選択し
メニューに表示するエンコーディングを左の「利用可能なエンコーディング」一覧から「追加」ボタンで右の「メニューに表示するエンコーディング」に追加する。
一度追加してしまえば一覧の設定は保存され、次回以降は同じ候補から選択できるようになる。
Leafpad(デスクトップ環境非依存), Mousepad(Xfce4)
Leafpadとその派生エディタMousepadでのエンコーディングの扱いはgeditに近いが、開くときの手動指定時/保存時におけるエンコーディング名の一覧は環境変数LANGによって自動的に決定される親切な作りとなっていて、日本語ロケール上では
- UTF-8
- ISO-8859-1
- ISO-8859-15
- CP1252
となる。
もちろん、環境変数LANGによって決まる一覧に含まれないエンコーディングもサポートしてはいるが、手動でテキスト入力欄にエンコーディング名を入力する形となる。
Kate,Kwrite(KDE)
KateとKwriteではファイルを開くときにエンコーディングを自動検出できないため、エンコーディングを正しく指定する必要があるのだが、メニューの「ツール - エンコーディング」を「自動検出」にすると間違ったエンコーディングで開いても修正できる。ただし、一時的に読み取り専用となるため、「ツール」メニューの「読み取り専用モード」のチェックを外す必要がある。
ファイル保存時には開いたときと同様、出力エンコーディングを指定することができる。
エンコーディングの一覧は全ての候補が一度に出るため、geditより探しにくいかもしれない。
GNU Emacs
ファイルを開くときにはエンコーディングは自動検出されるが、短いファイルで誤検出(文字化け)することもある。その場合は「Ctrl-X Enter C」を押し、下に「Coding system for following command」と出たら、開く際のコーディングシステム名(エンコーディング名/改行コードの種類の組み合わせの名前)を手動で指定(タブ補完可)しEnterを押す。
下に「Command to execute with [コーディングシステム名]:」と出たら「Ctrl-X Ctrl-F」などで対象のファイルを開く。
保存時のエンコーディングはバッファのコーディングシステムから決められ、現在のバッファのコーディングシステムは「Meta-X set-buffer-file-coding-system」を実行し、コーディングシステム名を入力後Enterで変更できる。この後、バッファをファイルに保存するとそのエンコーディングで書き出される。