Q4Wineについて(Wine環境を分ける例/foobar2000・2009/10/23現在)
ここでは、Q4Wineを用いてアプリケーション専用のWine環境を作成して使用する流れを扱う。
「Q4Wineについて(初期設定・2009/10/16現在)」の初期設定が完了していることが前提となる。
本記事では例としてfoobar2000を扱う。
Wine環境の作成
メインウィンドウの「Prefixes」タブの「Create new」ボタンを押してWine環境作成ウィザードを開く。
2ページ目では名前(ここでは「foobar2000」とする)*1とWine環境のディレクトリ*2を指定し、「Create Wine Fake Drive」にチェックする。残りのページはそのまま進めてウィザード終了後「Fake drive creation wizard」では必要に応じてQt4の色設定を取り込んだり各種レジストリ設定の変更を行ったりする。
無事にWine環境の作成処理が成功すると「Prefixes」タブにWine環境に項目が追加され、「Programs」タブに「system」「autostart」フォルダが作成される。
好みでWine環境の設定を行う
ここで好みに応じて「system」フォルダの「winecfg」で設定を行ったり「regedit」でレジストリファイルを取り込んだりできる。
winetricksを用いてフォントなどの設定を行いたい場合、メインウィンドウの「Setup」タブの「Current Prefix」が「foobar2000」*3であることを確認して下の「System Software」タブからインストールする。
インストーラの準備
まず、メインウィンドウの「Programs」タブ内「Prefixes」の「foobar2000」を選択しておく。
公式サイトからインストーラをダウンロードし、Nautilus,Thunar,DolphinなどのGUIファイルマネージャでダウンロードディレクトリを開いてこのアイコンをメインウィンドウの右側にドラッグ・アンド・ドロップする。
ドロップが完了するとこのようにインストーラの.exeファイルを指し示すランチャアイコンが作成される。
インストーラの実行
このアイコンをダブルクリックするなどして実行し、通常通りインストールする。インストールが済んだらこのアイコンは不要なのでDeleteキーなどで消しておく。
ランチャアイコンの作成
まずはインストーラの中で指定したインストール先のfoobar2000.exeのあるディレクトリを開く。
左側の「Prefixes」の一覧の中の「foobar2000」のコンテキストメニューから「Browser - Open prefix directory」でGUIファイルマネージャを開き、標準のインストール先(C:\Program Files\foobar2000\)へインストールした場合はdosdevices/c:/Program Files/foobar2000/あるいはdrive_c/Program Files/foobar2000/を開く。
次に、先ほどのインストーラのときと同様、foobar2000.exeのアイコンをメインウィンドウの右側にドラッグ・アンド・ドロップする。
アイコンの画像はアイコンのコンテキストメニューから「Options」を選択し、「Icon options」の右側のボタンからfoobar2000.exeを開いてアイコンを選択すると変更できる。
画像は変更後の状態。「Cmd Args」には好みや必要に応じて
http://wiki.hydrogenaudio.org/index.php?title=Foobar2000:Commandline_Guide
などを参考にコマンド行引数を付けることができ、「Description」には好みで説明を付けることができる。
起動
これでメインウィンドウ内のアイコンが変更され
これをダブルクリックなどで実行するとこのfoobar2000専用のWine環境でfoobar2000が起動する。
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使用したバージョン:
- Q4Wine 0.113
- Wine 1.1.31
- foobar2000 0.9.6.9