試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

2008-01-01から1年間の記事一覧

C/MigemoのMandriva Linux向けRPMパッケージを公開/本体の.specファイルに関するメモ

別館の配布ページにてMandriva Linux 2009.0向けのC/Migemoパッケージの公開を開始した。 以下は本体とライブラリ部分の.specファイルに関する作成上のメモだが、全ての部分についてを扱っているわけではない。 (2014/10/4)配布ページは削除済み。 マクロ定…

C/Migemoの辞書についての覚え書き(既定の辞書について)

C/Migemoは、バージョン1.3cの時点では辞書の場所を-dオプションで指定できるが、付けない場合は現在の作業ディレクトリから辞書ファイル(migemo-dict)を探し、開くのに失敗したらその1階層上のディレクトリを探すようになっている。 vimとEmacsでは辞書の場…

C/Migemoの辞書についての覚え書き(.specファイルの分け方と辞書のRPMパッケージ作成についてのメモ)

「C/Migemoの辞書についての覚え書き(作成の流れ、エンコーディング)」の続きで、ここでは.specファイルの分け方に関してとC/Migemoの辞書のRPMパッケージの作成に関するメモを扱う。 辞書パッケージはEUC-JP版のみを含めることにする .specファイルの分け方…

C/Migemoの辞書についての覚え書き(作成の流れ、エンコーディング)

C/Migemo 1.3c MITライセンス版のMandriva Linux向けのRPMパッケージを作成したのだが、その作成過程におけるメモ(主に辞書まわりに関して)を先にここでまとめておく。 C/Migemoの辞書について 辞書のエンコーディング UTF-8版辞書の必要性について GNU Emac…

x86_64版Adobe Flashプラグインのα版が公開された

待ちに待ったx86_64版Adobe Flash Playerプラグインがα版ではあるものの公開された。 labs.adobe.com/downloads/flashplayer10.html labs.adobe.com/downloads/flashplayer10_64bit.html からダウンロードできるようになっている。 (2009/11/21)URLが変更に…

x86_64版Mandriva Linux 2009.0におけるWineのオーディオ出力について

この記事はMandriva Linux コントロールセンター内「ハードウェア - サウンドの設定」にある「ALSA から PulseAudio への自動ルーティング」のチェックを外しているのが前提となる。 オーディオ出力にALSAを使用する PulseAudioへの出力について オーディオ…

Mandriva Linux 2009.0に含まれるunzipコマンドのCP932対応について

Mandriva Linuxに「unzip」パッケージとして用意されているunzipコマンドは、Zip書庫内にあるCP932エンコーディングの複数バイトファイル名に対応しておらず、展開時に化けてしまう。 そこで、Ubuntu Japanese Teamの同パッケージに含まれるパッチ01_japanes…

GNU/LinuxホストにおけるSun xVM VirtualBoxのブリッジ接続の設定を見直し

以前、GNU/LinuxホストにおけるSun xVM VirtualBoxでのブリッジ接続を試して「VERR_HOSTIF_INIT_FAILED」のエラーが出たときに、「TUN/TAPのカーネルモジュールのソースを一部修正する」という、あまりよくない方法で問題を回避していたが、その後Gentoo Lin…

Mandriva Linux 2009.0のLHaについてと最新版パッケージの作成

Mandriva Linux 2009.0に含まれる「LHa」パッケージ(LHA書庫を扱うコマンド)はバージョン1.14i(+修正パッチ)で、UTF-8環境上でのShift_JISな日本語ファイルを含む書庫を展開するときに化けるなどの問題がある。 このソフトウェアはバージョン1.14iの後source…

archivemountのMandriva Linux向けRPMパッケージを作成

「色々な種類の圧縮ファイルをマウントして中身にアクセスする」で扱ったarchivemountのパッケージは、以前Gentooのebuildを見つけたぐらいで、RPMパッケージを検索しても見つからなかったため、新規に.specファイルを書いてパッケージ(x86_64版とソースRPM)…

Mandriva Linux 2009.0のGNU screenで256色拡張が使用できない件とその対処

Mandriva Linux 2009.0に用意されているパッケージ「screen」は、256色拡張が有効にされずにビルドされているため、256色拡張が使えない。 しかし、ソースRPMを入手してconfigureスクリプトの実行時に--enable-colors256オプションを付けてビルドするように.…

Mandriva Linuxで手動ダウンロードもしくはソースからビルドしたRPMパッケージをパッケージマネージャ(Rpmdrake)からインストールできるようにする

手動ダウンロードやビルドしたRPMパッケージはそのままではパッケージマネージャから選択してインストールことはできない ローカル上のメディアを登録する 手動ダウンロードやビルドしたRPMパッケージはそのままではパッケージマネージャから選択してインス…

Mandriva Linux 2009.0のcpufreqdが起動できない件と該当部分を無効化する対処方法

Mandriva Linux 2009.0でcpufreqdをインストールしたのだが、デーモンが動かなかった。使用したバージョンは2.3系だったが、2.2系を入れてもダメだった。 (2009/5/6)2009.1のcpufreqd(バージョン2.3.4-1mdv2009.1)ではこの記事の不具合は起こっていない。 ど…

Mandriva Linuxのメディア(パッケージリポジトリ)とパッケージの更新(パッケージの区分と更新について)

ここではMandriva Linuxにおけるパッケージリポジトリ「メディア」上に存在するパッケージの区分とパッケージの「更新」についてを扱う。 公式メディア上のパッケージの配置 パッケージの更新について 更新の通知 公式メディア上のパッケージの配置Mandriva …

Mandriva Linuxのメディア(パッケージリポジトリ)とパッケージの更新(メディアの追加と利用可能パッケージ情報の更新)

ここではMandriva Linuxにおけるパッケージリポジトリ「メディア」の追加作業とその情報の更新についてを扱う。 メディアの追加 Mandriva Linux公式のメディア PLF メディアの更新(利用可能パッケージ情報を最新にする) メディアの追加Mandriva Linux公式の…

x86_64版Mandriva Linux 2009.0上のFlash Playerについて

(2008/11/17)Adobeのx86_64版プラグインが公開されるようになったため、この記事はnspluginwrapperの参考とする(Flash以外でも必要なことがあるため)。 swfdecとGnashがパッケージで使用できる Adobe Flash Player + nspluginwrapper Flash Playerのインスト…

Mandriva Linux 2009.0上のuswsuspについての覚え書き(後半)

「Mandriva Linux 2009.0上のuswsuspについての覚え書き(前半)」の続き。 スワップファイルを使用する場合について補足 ファイルの作成 スワップファイルの自動有効化 休止時におけるパーティションのデバイス名の指定 進行状況表示について 復帰の問題点 参…

Mandriva Linux 2009.0上のuswsuspについての覚え書き(前半)

ここではMandriva Linux 2009.0上でuswsuspによる休止状態を使用するためのメモを扱う。コマンドを使った作業も多いが、極力GUI(GNOME上)で作業できるようにし、スワップパーティション(もしくはスワップファイルを含むパーティション)の指定にはUUIDを用い…

Mandriva Linuxのパッケージマネージャ(Rpmdrake)について

Mandriva LinuxではRpmdrakeというユーザフレンドリーなGUIパッケージマネージャが利用できる。 起動 起動時の認証について 使い方 絞り込み 起動メニューもしくはMandriva Linux コントロールセンター*1から「RPM をインストール/アンインストール」を開く…

x86_64版Mandriva Linuxにおけるx86_32版ライブラリの管理について

「GentooからMandrivaへの乗り換えとebuildの在庫処分」でも乗り換えた理由の1つに書いているが、x86_64版Mandriva Linuxでは、Debian/UbuntuやGentooと比べてx86_32版ライブラリの管理が楽になっている。RPMパッケージを使用した他のディストリにも言えるか…

Mandriva Linux 2009.0のインストールメモ(後半)

「Mandriva Linux 2009.0のインストールメモ(前半)」の続き。 パッケージの選択 インストール 管理者パスワードと一般ユーザの設定 ディスプレイの設定 まとめ 更新 起動 パッケージの選択 最初にデスクトップ環境の選択になるが、カスタム設定を推奨。 グル…

Mandriva Linux 2009.0のインストールメモ(前半)

既に実際の環境にインストールした後ではあるが、その前に仮想マシンにMandriva Linux 2009.0をインストールしたときのスクリーンショットを使用して、インストールの流れをメモしておく。使用したのはx86_64版のインストールDVD。 なお、このインストーラは…

GentooからMandrivaへの乗り換えとebuildの在庫処分

3年近くGentoo Linuxを使い続けてきたのですが、事情により、しばらくの間、別のディストリとしてMandriva Linuxへ乗り換えることにしました。*1この記事は既にGentooを上書きしてインストールしたMandrivaから書いています。 乗り換える目的は x86_64上のx8…

一般ユーザでrpmbuildを行うための準備とエイリアスメモ

一般ユーザでRPMパッケージを作成するための設定 rpmbuildコマンドのオプション指定をエイリアスで分かりやすく 一般ユーザでRPMパッケージを作成するための設定通常、RPMパッケージをビルドする際には、 [/usr/src/rpm] -+- [SPECS] .specファイル +- [SOUR…

ebuildの作成メモ(後半)

「ebuildの作成メモ(前半)」の続き。 基本的な流れ ebuild内で定義する関数とその処理について。 必要のあるものだけを記述し、処理順に上から書くのが一般的。関数の継承(後述)により、省略が可能な場合がある。 src_unpack(): ダウンロードしたソースを展…

ebuildの作成メモ(前半)

ebuildファイルの作成に関するメモを幾つか残しておく。内容を全てカバーするのは無理なので、偏ってはいるが、メモしたいところを書いている。 公式のドキュメント(英語)はGentoo Development Guideで、その中のQuickstart Ebuild Guideも参考になる。 基本…

Linux 2.6.27向けのTuxOnIceパッチについて(2008/10/21現在)

Linux 2.6.27が出ているが、2008/10/21の時点では公式サイトからはパッチが入手できない。 探したところ lists.tuxonice.net/lurker/message/20081003.222048.257d4c19.ja.html (リンク切れ) にcurrent-tuxonice-head.patch.bz2というパッチがあり、これを適…

NVIDIAドライバのカーネルモジュールがバージョンによってLinux 2.6.27に対してビルドできない問題とその対処

GeForce 6以上は177系ドライバで問題ないが、それより古いGPU向けのドライバでは問題 パッチへのリンク 関連:Linux 2.6.28系向けのパッチについて GeForce 6以上は177系ドライバで問題ないが、それより古いGPU向けのドライバでは問題NVIDIAドライバのバージ…

VMware Player 2.0.5 Build 109488のカーネルモジュールがLinux 2.6.27に対してビルドできない件とその対処

VMware Server 2とVMware Player 2.5 Build 118166では問題なし VMware Player 2.0.5 Build 109488ではエラーが出る パッチ vmblockについて VMware Server 2とVMware Player 2.5 Build 118166では問題なし2008年9月に出たVMware Serverのバージョン2系では…

Gentoo Linuxにおけるパッケージ管理について(スロット、tbz2ファイル)

スロット 複数バージョンが共存できる一部のパッケージ*1には、同時に入れられるバージョンの「枠」(スロット)が設けられている。 例えば、GUIツールキットと呼ばれるGTK+やQtには、大きなバージョン系統*2ごとにスロットが設けられていて、2008年10月現在で…