試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

2008-01-01から1年間の記事一覧

Gentoo Linuxにおけるパッケージ管理について(サービス、ランレベル、環境変数など)

自動起動サービスについて Gentoo Linuxでは、OSの起動時に実行されるデーモンなどの起動スクリプトは、/etc/init.d/以下の起動スクリプトを含んだパッケージをインストールしただけでは自動で起動されず、システムの動作レベルを示す「ランレベル」に対して…

Gentoo Linux 2008.0 ライブCDのGUIインストーラでGUI構成のインストールをしてみた

(2009/6/9)Gentoo Linuxの「[西暦年].[番号]」形式のリリースは2008.0まで*1で、それよりも新しいリリースは常にダウンロードページの「Gentoo Minimal Install CD and Stages」にある最小限構成インストールCDイメージ(インストール作業用起動ディスク)とst…

Gentoo Linuxにおけるパッケージ管理について(実際のコマンド操作)

Gentoo Linuxのパッケージ管理はCLIのコマンド操作によって行う。ここでは、Portageに限らず、幾つかの追加パッケージによる操作についてもメモしておく。 Portage emerge パッケージの管理に関する操作(追加/削除/更新)を行うのは、パッケージ管理システムP…

Gentoo Linuxにおけるパッケージ管理について(systemとworldのprofile、未インストールパッケージのインストール済みマーク付け)

world profileとsystem profile 最小限構成のベースシステムを構成するパッケージ(システムパッケージ)と、それらのパッケージが要求するパッケージの集まりの一覧を「system profile」という。*1 system profileのシステムパッケージは、シンボリックリンク…

Gentoo Linuxにおけるパッケージ管理について(マスクとその解除)

ここでは、Gentoo Linuxにおけるパッケージのマスクに関してを扱う。 http://webos-goodies.jp/archives/50608693.html も参考に。 マスクとその種類 安定版(stable)扱いでないパッケージは、「マスク」がされていて、そのままインストールすることはできな…

Gentoo Linuxにおけるパッケージ管理について(Overlay)

Gentoo Linuxの「公式」のパッケージは、Gentooのミラーサーバと同期して更新するパッケージ情報のツリー(Portageツリー)を使用してインストールするが、これ以外の非公式なパッケージ情報ツリー(Overlay)を利用することもできる。 同名・同バージョンのパッ…

Gentoo Linuxにおけるパッケージ管理について(USEフラグ)

Gentoo Linuxでは、パッケージを作成/インストールするときにサポートする機能などを、名前の付いたフラグ「USEフラグ」のON/OFFの状態によって、自由に有効にしたり無効にしたりできる。これはGentoo Linuxが持つOSとしての自由度の高さと非常に密接な関係…

Gentoo Linuxにおけるパッケージ管理について(パッケージ、バージョンとその識別子)

Gentoo Linuxにおけるパッケージ管理についての幾つかの内容を下に書いているが、これは覚え書きに過ぎず、内容も恐らく不十分なため、 http://www.gentoo.org/doc/ja/portage-manual.xml も参照。 Gentoo Linuxのパッケージ Portageツリーと同期 Gentoo Lin…

QEMUのrawディスクイメージに関する覚え書きの追加

「QEMUのrawディスクイメージに関する覚え書き(後半)」でホストOSからハードディスクのrawイメージファイル内のパーティションにアクセスしているが、幾つかの内容を追加。 マウントとマウント解除を自動化 「QEMUのrawディスクイメージに関する覚え書き(後…

Compiz Fusionの「反射」プラグインについて

なくても実用上は困ることのない「反射」プラグインの設定をいじってみた。 このプラグインについて compiz-fusion-plugins-extraに含まれるプラグインで、「反射の画像」で指定された画像(の一部)をウィンドウ装飾部分やウィンドウ内に表示する。 ウィンド…

QEMUのrawディスクイメージに関する覚え書き(後半)

「QEMUのrawディスクイメージに関する覚え書き(前半)」の続き。 rawイメージの中にアクセスする(続き) パーティションテーブルから開始位置を取得する losetupを用いてイメージに接続し、マウントしたい領域の開始位置を取得する。 パーティション内のファイ…

QEMUのrawディスクイメージに関する覚え書き(前半)

QEMUが使用できるディスク形式には、ハードディスクの内容そのままの形で読み書きする「raw」がある。 ここでは、この形式のイメージファイルの作成から、ホストOS上でイメージファイルの中身にアクセスしたいときに使用するlosetupの概要までを扱う。 rawイ…

ddコマンドで/dev/zeroからファイルを作成する作業をGUIで実行

ファイルとしての形を持ったスワップや、仮想マシンのraw形式の仮想ハードディスクイメージ*1を作成するときなど、ファイルのサイズだけを確保するのに、ddコマンドを使用して $ dd if=/dev/zero of=[出力ファイル] bs=[ブロックサイズ] count=[ブロック数]…

Compiz Fusionの覚え書き(2008/9/29現在)

http://lists.compiz-fusion.org/pipermail/dev/2008-September/001045.html にあるように、Compiz Fusionのバージョン0.7.8が出ている。 変更点 今回の変更点は不具合修正などが多いが、 透明度の変更を行う部分が、「アクセシビリティ」内のプラグイン「明…

Sun xVM VirtualBoxのVBoxSDLでのHostキーについて

Sun xVM VirtualBoxには、標準のGUI以外にVBoxSDLというコマンドがあり、仮想マシンを直接起動することができる。仮想マシン上の出力はウィンドウ全体に表示されるので、一通りの導入作業をした後で特に設定の変更をすることなく「起動」だけをするようにな…

Wine上のMIDIマッパーについて跡地

(2016/1/15)本記事は「WineにおけるMIDIデバイスの扱い」へ移動した。

CDEmuについての覚え書き(デーモンの各モードごとの細かい使い方)

「CDEmuについての覚え書き(概要、カスタムカーネル使用時のビルド設定、ユーザの大まかな操作)」の続き。 デーモン(cdemud)の動作モードに関して (/etc/init.d/以下のスクリプトを使用せず)セッション・バス*1を使用した場合、ユーザごとにデーモンを起動で…

CDEmuについての覚え書き(概要、カスタムカーネル使用時のビルド設定、ユーザの大まかな操作)

ここでは、仮想CD/DVD(ROM)ドライブを提供するCDEmuパッケージ・スイートの概要とカーネルビルド時の設定、簡単な使い方を扱う。 概要 CDやDVDのディスクをイメージ(ファイル)化したものを、GNU/Linux上で仮想SCSIドライブ上のディスクと見せかけてマウント…

コマンド行シェルで作業ディレクトリを戻る作業について

cdコマンドではディレクトリを1つだけ戻れる cdコマンドによる作業ディレクトリの移動は、1つ前にいたディレクトリに限って $ cd -で戻ることができる。ただし、更に1つ前に戻ろうとしてもうまくいかず、逆に進んでしまう。 [~]$ cd /usr/src/linux/ [/usr/s…

Wine上の音声をPulseAudioへ渡す

(2015/1/9)本記事の内容は古く、新しいディストリであればPulseAudioに関する特別な作業は必要なく使えるようになっている。Wineのバージョン1.1.4の時点では、Wineはオーディオの出力にPulseAudio向けのドライバは用意していないものの、alsa-pluginsに含ま…

MKVToolnixについて(Matroskaコンテナからのデータの取り出し)

MKVToolnixツール群に含まれるmkvextractコマンドを使用することで、Matroskaコンテナからデータを取り出して保存することができる。 トラック(オーディオやビデオの部分) 「tracks」を指定した上で、トラック番号ごとに出力ファイル名を記述する。*1 mkaフ…

MKVToolnixについて(概要、Matroskaコンテナへデータを入れる作業)

MKVToolnixについて MKVToolnixは、多機能なコンテナ(入れ物)形式Matroskaを使用したファイルを操作するツール群で、以下のコマンドによって構成されている。 mkvmerge(CLI): Matroskaコンテナへデータを入れる*1 mkvinfo(CLI/GUI): Matroskaコンテナの情報…

x86_64版Gentoo Linuxの自前管理32bitライブラリのその後(2008/9/17現在)

「x86_64版Gentoo Linuxの32bitライブラリを自前で管理(概要と、ビルド方法について)」の頃からx86_32版ライブラリの自前管理をしているのだが、今回、ある実験の関係でx86_32版のPulseAudioとそのALSA向けプラグインを追加した。 x86_32版PulseAudioの追加 …

pydanceの覚え書き

「youtube-dlの覚え書き(2008/9/16現在)」で動画(スクリーンキャスト)の素材としてpydance(icculus.org/pyddr/)というゲームを使用したのだが、そのときの各種覚え書きをここで扱う。 パッケージ ルール データの追加 cpufreqdについて スクリーンキャストの…

PulseAudio上の録音に関する覚え書き(WAVE形式での保存)

ここでは、PulseAudio上の音声データを録音してWAVE形式に保存するための2通りの方法を扱う。 (2015/1/10)PulseAudioが統合された新しいディストリではアプリケーションの出す音はALSA向けのアプリケーションからも録音できる。また、parecなどの専用ツール…

PulseAudio上の録音に関する覚え書き(オーディオストリームの録音)

ここでは、PulseAudio上の録音を行う方法の内、付属のparecコマンドを用いてオーディオストリームを録音する方法についてを扱う。 あまり実用的とは言えないかもしれないが、ここで扱う録音の要領は、別記事で扱う他の録音方法でも使える。 出力される音(Sin…

PulseAudioのSource/Sinkを複数使用する際の覚え書き

設定ファイルdefault.pa*1において「load-module module-[名前]-sink」や「load-module module-[名前]-source」の行を複数記述することで、複数のSource(入力)とSink(出力)を持つことができる。 ただし、同一の出力先/入力元に対して同時に使用できるのはSou…

MPlayerのebuild(XvMCライブラリとCompizのVideo Playback対応)についてのその後(2008/9/10現在)

以前、NVIDIA製GPUによる動画(MPEG-1とMPEG-2のみ)再生支援に関してを扱ったのだが、MPlayerのebuildからはこれを使用するための処理がずっと消えたままで、しばらくはCompizの「Video Playback」プラグインのための修正とともに何回か手動修正したものをSky…

ibus-anthyを試してみる(2008/9/9現在)

Gentoo LinuxのPortageツリーに「IBus」と呼ばれる新しい多言語入力の仕組みとそのAnthy対応エンジンが追加されたので、試してみた。 まだ実験的なところが多く、完成度は低いが、将来的には選択肢の1つにはなるかもしれない。 環境変数 デーモン GUI設定ツ…

Sun xVM VirtualBoxに関する覚え書き(2008/9/8現在)

バージョン2.0系が登場 Gentoo Linuxのebuild VRDPの認証が動作 その他既存の機能に関する覚え書き PulseAudioによるオーディオ出力について シームレス/フルスクリーンモードの設定がうまく無効にできないとき キーボード配列について バージョン2.0系が登…