試験運用中なLinux備忘録・旧記事

はてなダイアリーで公開していた2007年5月-2015年3月の記事を保存しています。

実験

IBus/IBus-Anthyのその後(2009/6/24現在)

「IBus/IBus-Anthyのその後(2009/6/12現在)」におけるかな入力の問題がバージョン1.2.0.20090617で解決したとのコメントをid:tree3yama氏から頂いたので、早速試してみた。 インストール 「IBus/IBus-Anthyのその後(2009/6/12現在)」のときはMandriva Linux…

C#言語とVala言語におけるクラス継承時の親クラスのコンストラクタの呼び出しに関する挙動の違いについて

Vala言語はC#言語に近い文法を持つが、クラスを継承したときの親クラスのコンストラクタの呼び出しに関する挙動は異なる。 親クラスの引数なしコンストラクタはVala言語では自動的には呼ばれない 親クラスのコンストラクタを引数付きで呼ぶ Vala言語で親ク…

連結リストへのデータ追加にかかる方向/時間のテストをVala言語に移植

「GLibで連結リスト(リスト構造)にデータを追加する方向とその時間について」のテストをVala言語に移植してみた。 言語的にはC#言語に近いので「リストへのデータ追加にかかる方向/時間のテストをC#言語に移植」のコードに近いものの、実際にはC言語のGLib…

リストへのデータ追加にかかる方向/時間のテストをC#言語に移植

「GLibで連結リスト(リスト構造)にデータを追加する方向とその時間について」のテストをC#言語に移植してMono上で実行してみた。 メモ GLibのGTimerに相当する機能*1はC#ではSystem.Diagnostics.Stopwatchオブジェクトとなり、使い方も似ているが、経過時…

GLibで連結リスト(リスト構造)にデータを追加する方向とその時間について

先頭からデータを逆順に追加すると処理が少ない? GTK+をはじめとして広く利用されているライブラリのGLibにはリスト構造(自己参照構造体)のデータ型が標準で用意されていて 単方向(手前の要素をたどれない): GSList 双方向(手前にも後ろにもたどれる): GList…

透過的な圧縮機能を提供し複数の圧縮方式に対応したFuseCompressについて(使い方・注意点・圧縮の対象について)

「透過的な圧縮機能を提供し複数の圧縮方式に対応したFuseCompressについて(概要とディストリのパッケージ)」の続き。 使い方 マウントオプションにfc_c:[圧縮方式]を付けて圧縮ファイルの保存ディレクトリとマウントポイントを指定する。既定の方式はzlib。…

Sun VirtualBoxのゲストGNU/LinuxにおけるOpenGLの3Dアクセラレーションを試す(2009/4/13現在)

バージョン2.2系からGNU/Linux*1をゲストOSに使用した場合にGuest AdditionsをインストールするとOpenGLの3Dアクセラレーションが利用できるということで、x86_64版のUbuntu 8.10を新規にインストールして試してみた。 Guest Additionsのインストールについ…

PyGTKでファイルマネージャからファイルアイコンをドラッグ・アンド・ドロップを受け取る(URIリストの加工と環境による違いの吸収)

「PyGTKでファイルマネージャからファイルアイコンをドラッグ・アンド・ドロップを受け取る(ファイルマネージャや環境による挙動の違いについて)」ではD&Dを受け取ったときに「drag_data_received」シグナルのハンドラに渡される引数から得られる情報を可能…

PyGTKでファイルマネージャからファイルアイコンをドラッグ・アンド・ドロップを受け取る(ファイルマネージャや環境による挙動の違いについて)

「PyGTKでファイルマネージャからファイルアイコンをドラッグ・アンド・ドロップを受け取る(概要と簡単な例)」の続き。前回の記事の最後に貼り付けたコードを実行し、GUIファイルマネージャからファイルやディレクトリのアイコンをD&Dして、端末に表示される…

GNU/Linux上のStepManiaにおけるサウンド出力と追加データの配置について

サウンド出力について StepManiaはSDLを使用しているが、SDLのサウンド出力の仕組みは使用せずに独自にOSごとのサウンドシステム向けのコードを用意している。GNU/Linux向けにはALSAのhwプラグイン*1とOSS(/dev/dsp)のみが用意されている。 サウンドデーモン…

システムトレイアイコンの並び方向に関する覚え書き(2009/2/10現在)

「PyGTKでシステムトレイのアイコンの隣にポップアップウィンドウを作成する(前半)」で、手元のGNOMEのパネルでは画面左右にパネルを配置したときなど、アイコンが縦並びのときにも並び方向情報が正常に取得できていたのだが、Fluxbox上ではそうならないとの…

netcatについて(GNU版のバックドア機能とその封印方法)

GNU netcatは標準でバックドア機能を搭載 GNU netcatは、バージョン0.7.1の時点では-eオプションを用いることで [サーバ]$ netcat -l -p [待ち受けたいポート番号] -e /bin/shのようにして待ち受けモードに入り、クライアント側が [クライアント]$ netcat […

rxvt-unicodeの覚え書き(幾つかの設定と半角カナの文字化けについて)

ここては、rxvt-unicodeの一部設定と半角カナの文字化けについてを扱う。 設定 (2009/9/21)リソース設定ファイルを.Xresourcesに修正 XIMによる日本語入力における未確定文字列の入力スタイル XIMの入力スタイルが無効な値だと日本語入力ができない場合があ…

QEMUのrawディスクイメージに関する覚え書きの追加

「QEMUのrawディスクイメージに関する覚え書き(後半)」でホストOSからハードディスクのrawイメージファイル内のパーティションにアクセスしているが、幾つかの内容を追加。 マウントとマウント解除を自動化 「QEMUのrawディスクイメージに関する覚え書き(後…

Compiz Fusionの「反射」プラグインについて

なくても実用上は困ることのない「反射」プラグインの設定をいじってみた。 このプラグインについて compiz-fusion-plugins-extraに含まれるプラグインで、「反射の画像」で指定された画像(の一部)をウィンドウ装飾部分やウィンドウ内に表示する。 ウィンド…

Pythonのジェネレータについて

PyGTKでのプログレスバーについて調べていたところでジェネレータという馴染みのない概念が出てきたので、先にこちらをまとめておく。 挙動について 関数と似た形で記述される 値を返すには(return文でなく)yield文を使用 「g = generator()」のような操作を…

GtkBuilderとGladeについてと、PyGTK上での使用について(実際のコード・後半)

「GtkBuilderとGladeについてと、PyGTK上での使用について(実際のコード・前半)」の続き。 メニュー項目の選択と選択解除のシグナル(select/deselect)は使えない? #! /usr/bin/python # -*- encoding: utf-8 -*- import sys import os try: import pygtk pyg…

GtkBuilderとGladeについてと、PyGTK上での使用について(実際のコード・前半)

「GtkBuilderとGladeについてと、PyGTK上での使用について(概要)」の続き。 「PyGTK + Gladeの簡単な例」のコードをもとにgtk.Builderオブジェクトを使用するような修正を行い、gladeファイルと同じ感覚で関数を置き換えていけばうまくいくと思ったのだが、…

Pythonの正規表現モジュールにおけるコンパイルの効果を検証

「Pythonで正規表現による文字列処理(検索・置換・分割)を行う」の中で、「同じパターンを複数回使用する状況下では、正規表現のコンパイルを行って正規表現オブジェクトを作成して使い回したほうが、毎回関数を呼ぶやり方より処理時間が短縮される」という…

GRUB 2(1.96)からハードディスク上のライブCDを起動するテスト

GRUB 2はISO9660ファイルシステムを扱うことができ、その中に入っているLinuxカーネルを起動することができる。しかし、この機能があるからといって、CDブートの感覚でハードディスク上のISO9660ファイルから起動できるというわけではない。*1使用するのは、…

QEMU/KVMのvirtioデバイスによる仮想ディスクのアクセス速度の改善について

QEMU/KVMではvirtioという準仮想化*1デバイスをサポートしていて、ゲストOS側がLinux 2.6.24以上であれば、この機能により、仮想ディスク読み書き速度を大きく向上させることができる。 ここでは、Ubuntu Hardy(8.04)を用いて、virtioによる速度改善がどれほ…

GRUB 2(1.96)のインストール時の覚え書き

バージョン1.96のebuildでは、x86_64上でビルドができない? 2008/5/9現在のebuildでは、「dev-libs/lzo」パッケージがインストールされている状態であっても checking size of long... 4 checking for __lzo_init_v2 in -llzo2... no checking for __lzo_ini…

Gentoo Linux上のuswsuspについての覚え書き(UUID指定による休止を行う)

Debian/Ubuntuではinitrdの関係で比較的簡単にできたUUIDによるパーティション指定は、Gentoo Linuxではできなくはないものの色々と面倒だった。ここでは、その手順についてをメモしておく。 genkernelのinitrdをベースにする http://gentoo-wiki.com/HOWTO_…

rtカーネルのリアルタイム性能テスト(cyclictest)

「JACK Audio Connection Kitの音飛びについてと、その対処」で少し触れたのだが、デスクトップ用途に向けたカーネル設定を行うことで(処理性能を多少犠牲にして)ある程度のリアルタイム性能は得られるが、極限までリアルタイム性能を高める「リアルタイムカ…

STed2上の演奏と独自インターフェースについて(TiMidity++ 1を使用)

パッチの適用可能なTiMidity++ 1をビルドしてSTed2との協調動作を試してみた。 パッチ当て後に適用する修正 設定と動作 再生位置表示 その他の操作 パッチ当て後に適用する修正パッチ当て後の幾つかの手作業による修正部分とビルドエラーを回避するための修…

書庫ファイルに含まれる複数のオーディオファイルを一時ディレクトリに展開して再生する

「複数のオーディオファイルをまとめたファイルをマウントして再生する(無圧縮tarボールを推奨)」の最後で触れたのだが、書庫ファイルに含まれる複数のオーディオファイルの再生は、一時ディレクトリに展開して処理するのが(うまくはないが)手っ取り早いため…

複数のオーディオファイルをまとめたファイルをマウントして再生する(無圧縮tarボールを推奨)

Wine上のfoobar2000では、複数のオーディオファイルを含むZIPファイルを開くことでプレイリストに一覧が表示され、頭出しもできるが、このような機能を持たないプレーヤでも同様のことを行えないか、ということで、「色々な種類の圧縮ファイルをマウントして…

STed2のその他の問題点を修正するパッチ(2008/1/26版)の覚え書き

「STed2のその他の問題点を修正するパッチを作成(2008/1/26版)」のパッチに関する覚え書き。 外部プログラムの設定(sted2-20021104-cnf-extprog.patch) メニューの「OPTION」の外部プログラムの定義に含まれているが、実際には使用できない項目(「.x」の拡張…

ALSA Patch BayのLADCCA対応をLASH対応にする実験

LADCCAに対応しているが、LASHになってから対応されず放置されている例として、ALSA Patch Bay(http://pkl.net/~node/software/alsa-patch-bay/)がある。ALSA MIDIポートとJACK Audio Connection Kitのポートを接続するためのGUIツールで、機能や使い勝手はQ…

Portageツリーのディレクトリ(PORTDIR)をSquashfsに圧縮(準備とツリー更新方法)

「Portageツリーのディレクトリ(PORTDIR)をSquashfsに圧縮(概要と下準備)」の続き。 /tmp/以下をtmpfsにする設定(tmpfs上にSquashfsをコピーする場合) rsync、DISTDIR、PKGDIRの設定(/etc/make.conf) rsync時の除外ディレクトリ定義ファイル Squashfs作成時…